都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

UPCH出願を振り返る(全体の流れ編)

☆2021.04.29 全ての記事を完成させ、リンクを機能させました。2020年9月入学生の体験なので、あくまで参考程度にご覧ください☆

後輩の方からUPCHの受験に関して問われることが多くなってきたので、時間を取って出願の流れをまとめました。

#UPCH出願 (ブログの右側のバーに出る「カテゴリー」)に全編がまとまっていますので、そこから辿ってもらえれば全体像が見えるかな。と思います。FacebookInstagramもどっかに貼ってありますので、わからんところはダイレクトに質問してもらっても全然大丈夫です✨

UPCに出願することにする

まずは、出願先コースを決めます。こちらについては、皆さんが決めることなので特に深くは触れません。

私の動機については以下からご覧くださいませ😂

beshi-uk.hateblo.jp

UPCについての情報を集め始める

今まではコースの内容とか、出願方法についてなどざっくりとした情報を、大学を選ぶために探していたと思いますが、今度は「いつ出願が始まるのか?」「具体的にどのようなことをすればいいのか?」などを考え始めます。

方法①留学フェアに顔を出す

UCLは最近3年ほど、SIUKとBritish Councilのフェアに出てきています。毎回Mr.White Martinという方がいらしていて、かなり親身に相談に乗ってくれます。

・書いてみたPSや成績などを持っていくと、「これならまあ大丈夫だよ」とかも教えてくださいます。

・出願開始日も教えてくれます(いいのか?イギリスのファウンデーションコースは出願した人から合否を決めていくので、早く出願すればするほど有利です)。

・聞けば、筆記試験のTipsも教えてくれます。

PS.私が参加しているイギリスファウンデーションコース留学生のためのプラットフォーム(構築中)https://foundationuk.wixsite.com/mysite/courses/university-college-londonからも連絡が取れるようになっているので、直接相談したい人はこちらからどうぞ。

 

方法②メーリスに登録する

UPCのページ(https://www.ucl.ac.uk/languages-international-education/)の右端にRegister Interestというボタンがありますね。こちらからメールアドレスを登録しておくと、出願開始するよ!みたいな情報を流してくれます。

今日から1週間後に開始するよ!のメールと、

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あと1週間後にOpen


出願(Application)が始まったよ!のメール。

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Applicationが始まったよ
方法③ウェブサイトに張り付く

公式のウェブサイトはちゃんと更新されていきます。便利なものを貼っておきます。

UPC公式ページ(about application)https://www.ucl.ac.uk/languages-international-education/international-preparation-courses/undergraduate-preparatory-certificates-international-foundation-3

UPC公式ページ(Top page)https://www.ucl.ac.uk/languages-international-education/international-preparation-courses/undergraduate-preparatory-certificates-international-foundation

 

③出願する(書類・出願フォームを提出する)

私の場合は11月27日。めっさ長くなりますので、書類の用意などは別記事にまとめます。

beshi-uk.hateblo.jp

同時に、UCLのオンラインショップのようなポータルに飛ばされるので、ここで受験料を支払います。受験料は送られてきたコードを一緒に入力すると、自分の情報と紐づいて入試センターに届く仕組みになっています。

〜その間に〜

④筆記試験の対策をする

こいつも別記事にまとめます。他の記事に飛ばしてばっかりでごめんなさい。

beshi-uk.hateblo.jp

⑤書類選考に合格する

私の場合は12月3日。前出のMr.Martinによれば、合格ラインを満たしていれば大抵の生徒が合格するらしいです。合格すると、私(=受験者)と出願時に指定した試験監督になるはずの先生にこんなメールが届きます。

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書類に通ったから筆記試験受けてもらうよ、みたいなことが書いてある。ここで、スクロールしていくと筆記試験を受ける日を指定するように書かれています。試験を受ける日の1週間前以内(1週間以上前ではない)に連絡しろ、とのこと。私は1月22日に受けるために(センターも受けたので日程の兼ね合いで)、1月17日にメール。

 

そいで連絡すると、生徒の方には「ExTend(UCLのオンラインポータル。在校生も使う)でアカウントを作ってね」という連絡が(1月17日)、試験監督をやってくれる先生の方には試験を受けるためのコードが送られます(1月17日)。

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先生に届くメール

これが前日までにきちんと届いていて、リンクがきちんと動いていることを確認してください。

ExTendは大学から指定されたリンクから登録しないと、そこでテストを受けることができないので注意が必要です(私は送られてきたリンクが間違っていたのでExtendの中に試験のモジュールが表記されず、試験日をいちにち遅らせました)。

 

⑥筆記試験を受ける

私の場合は1月23日。震える手を抑えて試験を受けてください笑(内容は筆記試験のところにまとめました。)

当日は電子辞書ではなく紙の辞書を使用すること、自分のパソコンを使用してもWifiが使える限り大丈夫です。

 

〜その間に〜

音沙汰がなく不安になりますが、採点が始まると非常に端的なメールがきます(私の場合、採点開始は2月3日なので2週間くらい)。

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採点開始のお知らせ

⑦面接の対策をする

なので音沙汰がなく不安な間に、面接の対策をしてしまいましょう。面接の対策と内容は以下のリンクから(本当に飛ばしてばっかりでごめんなさい、でもこれでも3500字くらいになっちゃうんです)どうぞ。

beshi-uk.hateblo.jp

⑧筆記試験に合格する

筆記試験に合格するとまたメールがきます(私の場合は2月8日、採点開始から1週間)。Critical Thinkingは81%だったみたいですね。50%で合格なので、良いでしょう。

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筆記試験に受かったよ

ここでInterviewの日程を指定されます。

⑨面接を受ける

私の場合は2月10日。先ほどのリンクと同じですが、面接の内容はこちらに全てまとめますのでアクセスしてください🙇‍♂️

application_interview

合格はその場で言い渡されます。最初に面接をしてくれ人から非常に端的なメールが、

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最初にくる

それでしばらくすると(2月12日)  、きちんと大学のヘッダーが入ったメールで合格がきます。ここから学費などを払い込んで、Offerが確定となります。それはまた別の記事で……

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正式なOffer

ちなみに「合格証明」のような文書は発行されないので、このメールをWordやらなんやらに貼り付けてPDF化した上でビザ申請などに使いました。

 

おわりに

以上、UPCに合格するまでの長い長い3ヶ月でした。途中で普通にトラブルも起こるし、日程も全然わからないので不安でしょうがなかったです。少しでもみている皆さんの不安が軽減されるといいな。

あとからわかったことですが、今年は160人の枠に900人くらいの応募があったそうです。5~6倍と言ったところですね。日本人は160人中7人(今年は多いと思います)、中国語を話す人が70人くらいいますが、かなり色々な国からの留学生がいる様子です。

 

途中で色々なリンクを貼ったので、以下にもう一度まとめておきますね。

 

 

 

 

海外大生が「国家公務員採用総合職試験(大卒程度)」(旧国家一種)を受験する際に知っておくといいかもしれないこと

ここ2本タイトルのセンスが全くない。

海外大生が「国家公務員採用総合職試験(大卒程度)」(旧国家一種)を受験する際に知っておくといいかもしれないこと

屈折した自己顕示欲の表れの代名詞、ブログです。1年くらいかけて勉強して国家公務員採用総合職試験(大卒程度)を受けたので、その旨を記しておこうと思います。本当は留学関係でもうちょっと書くべき記事があるのだと思うのですが、もう記憶が曖昧なのですね。

当該試験について

いわゆる公務員試験で、官僚になるやつです。詳しくは人事院のそれをご参照ください:

https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sougousyoku/daisotsuteido_sougou/daisotsuteido_sougou.html

特に自分が受給している奨学金関係の人には、そういう政府関係の進路を取る人もいなくはないのかな〜という印象なので、誰かの参考になればいいな、と思って書き記しておきます。

全体のタイムスケジュール感

全ての試験は日本で行われるし、筆記だけで二次試験まであるので、官庁訪問(最終面接)まで含めて一年に3回日本に帰るか、何年かに分けてやる必要があると思います。私の場合は、

大学2年生

・2023年4月一次試験(選択肢):滞日時間4日

・2023年5月二次試験(論文):滞日時間2週間

※一次試験で一定の点に満たなければ、二次試験はない。また、二次試験は1日目論文、2日目人事院面接(人物面接)だが、人事院面接の日程は1日目論文試験の際に通知されるので、場合によっては1日目と2日目の間が3週間ほど開く可能性もあり、日本→イギリスの飛行機はフレキシブルにしておかないといけない。私は勘でこの日だろ!と決めうちして飛行機を買って、偶然当たった。運。

※住民票が日本に無い人は、人事院面接(人物面接)の際に現住所を書く際非常に厄介なので、覚悟して行くと良い(実際にやることは「住所が海外なんですが国籍は日本です」と言うだけだが、その後に書類を書いたりする)。

大学3年生

・2024年6月官庁訪問

卒業

・2025年4月仕事開始

みたいにできたらいいのになと思っています。ただ、官庁訪問はこれからなので、普通にどこにも決まらない可能性はあるし、1年後ニートとかしてたら大笑いしてほしい。しないで。

受験の背景と予備校

受験を検討し始めたのは2022年2月(大学1年生2学期終わったくらい)でした。ちょうどその頃から就職活動についても検討し始めていて(同年9月のボストンキャリアフォーラムに行ったわけなので)、その中で選択肢に上がった形です。

公務員試験は私が受けた2023年の場合は、春試験として①法律区分 ②経済区分 ③政治国際区分(旧行政区分)、秋試験として④教養区分 があります。自分は④教養区分をメインで、③政治国際区分を予備で受けようかな、と計画していました。2022年2月対策開始→2022年9月秋試験→2023年4月春試験→2023年9月秋試験 のどれかしらに受かろうと思っていたわけです。

対策については、周りに試験を受けた人もいなければ参考になる人もいなかったこと、自分自身Z会の通信講座は溜め込むタイプの人間だったので、自分で参考書を購入してるのは無理だろうなと考え、何かしらのパッケージを購入して対策しようと考えました。海外在住(=海外発送してくれる)・教養区分と政治国際のパッケージがある・ある程度信憑性があって試験周りの対策もちゃんとしている(面接とか)という観点から、大手公認会計士予備校TACで国家公務員試験対策パッケージを購入しました。全部で50万円くらいしたと思うので、英国ポンドで稼いでいてもバイト代が飛びます。特に政治国際区分の対策をちゃんとやっているところは少なくて、選択肢自体あまりなかった記憶があります。

計画をちゃんと立てる

もともと教養区分+政治国際という区分で受けるつもりだったので、

教養区分:数的処理(後述)、憲法、社会科学全般、人文科学全般、自然科学全般

政治国際区分:数的処理(教養と同じ)、憲法(教養と同じ)、政治学、国際関係論(ここまで必須選択)、国際法行政学、財政学[制度]、国際事情

を対策する必要がありました。一方で、パッケージを購入してから相談してみて、センターを受けてすらいないので、教養区分の社会科学全般、人文科学全般、自然科学全般を対策するよりは、大学でも履修している政治国際区分の内容(言語が違うわけですが)に絞った方が受かりやすいだろうというアドバイスを受け、信じ込んで、後者に絞ることにしました。もうちょっと真面目に考えてからパッケージを購入した方がいいですね。

特に海外大専願で日本の大学のセンターとかを受けていない人は、よく考えた方がいいと思います。

スケジュール

というわけで政治国際区分に絞ることに決めたのち、大体以下のような感じで対策しました。

  • 〜2022年8月:数的処理の講義など(全然真面目にやっていなかった)
  • 2022年8月〜9月:憲法国際法
    • 憲法国際法から始めたのは、この2科目で論文が書けると外務省専門職を受験できるかもしれないな…という邪な考えからだったのですが、①地域の専門家になりたいわけではない ②国際法が無理すぎる というそこそこ妥当な理由から、外務省専門職との併願は早期に諦めました。
  • 2022年9月〜12月半ば:政治学・国際関係論
    • 講義をひとさらい+問題集。大学が始まったのと、別記事に書いたようにボストンに行ったりしていたので、1週間に1講義(3時間)進めば良いかな、というちょうスローでの取り組みでした。
  • 2022年12月末〜2023年1月:国際関係論残り、行政学
    • 国際関係論、3ヶ月かけても終わらなかったんですね。頑張れよ。
    • 行政学にノータッチだったので、冬休みはひたすら行政学とバイトをしていました。冬休み、お店が開いていて私が出勤しなかった日、1日しかなかったらしいです。そのお金、どこいっちゃったんだろう…?(塾代と飛行機代になりました)
  • 2023年1月〜:国際事情、財政学制度・政策論文
    • 国際事情と財政学制度は時事の色が強く最後の最後まで講義が出ないので、そこまで待ちました。
    • 並行して12月・1月に択一試験(一次試験)の模試、2月に論文試験の模試があるので、そこの前に苦手分野をさらい直す形で問題集大体2周程度解いたみたいです。
  • 2023年3月〜:問題集さらい直し
    • 問題集3周目と苦手分野に取り組みました。

予備校に対して思うこと

よかったこと
  • カウンセリングという形で有識者と話せるのはありがたかった。「勉強の仕方わからんです〜」とか、「〇〇の点数伸びないけどどれくらい時間をかければいいかわからんです〜」みたいな話を定期的にしていたし、ありがたかった。
  • 過去の受験生とも話せる制度が合って、そちらは官庁訪問の話とかを聞くのに便利。やっぱり大学の先輩もアドバイスをくれる教授もいないので、そこは予備校じゃないとカバーできなかった。
  • 問題集を売ってくれるのが良い。私は問題集をひたすら解いて帰納的に知識をつけるタイプなので、問題集は必須だったと思う。Z会は貯めたけどTACはちゃんとやったから成長したなと思った。Z会を貯めてばかりでお母さんごめんなさい。
自分には合っていなかったこと
  • 講義のタイミングが微妙。最初にドカン!と全部出してくれたら(もしくは11月くらいに)学習計画立てやすいのにな〜と思った。
  • 問題の難易度を表現するときに、ちょっと過剰な時がある。先生によって「ちょっと過剰に言っているのでは…?」と思うような先生もいらした。が、何かを難しいというか簡単と言うかは本当に個人によるので、それは人間が主観的主体であるのと、ビジネスにおいて仕方ない点かなとは思う。

科目ごとに思ったこと(特に海外大的な視点から)【択一編】

  • 数的処理
    • 講義を受けて、講義自体はすごくわかりやすくて面白かったのだけれど、自分は受けなくても良かったかなと思った。というのは、「解法を説明してもらう」のは解説を読めばわかってしまうので、自分が時間を割くべきだったのは自分で演習をして可能な解法を理解していくことの方だったと思うから。ただ、問題集は入手できるならした方がいい。問題集を買うという意味で履修しても良いのかもしれない。
    • 私は高校で1A2Bをやったけれど、本当に数学が苦手だったので苦手意識が強かった。ものの、就職活動でTG-WEBの対策をしてから(問題形式が非常に似ているのだ)、「数学の問題にきちんと向かって解こうとする姿勢」みたいなものが育成されて、その姿勢の方が点数に貢献したような気がする。つまり、問題を見た時に丁寧に読んで、丁寧に場合わけして、丁寧に計算する、みたいな姿勢も大事だった。私大学受験しなかったから、いつの間にか忘れてたんだな、と思った。
  • 憲法(必須)
    • 憲法は完全に新しく勉強。先生の説明が大変わかりやすく自分にも合っている形で、講義を受ける+問題を解くの流れを一回やれば、後から模試などでやった時に「あの時の判例か〜」というのをざっくり思い返せたので面白かった。先生が良かったのかもしれないが、ゼロからでもなんとかなる。普通に中身が面白かった。TACの先生めっちゃおもろいし、いまだにテキスト見返したりする。普天間問題とかニュースの理解が深まった。
  • 政治学(必須)
    • 政治学」とまとめられているが、以下の分野を含む。自分が受けた感じでは英国の大学におけるLevel4(大学1年)とちょっと応用程度で、Level5(大学2年)程度まではいかないなと感じた。英国の大学では「原典を読ませる→そこから帰納的に理論を読み取らせる(エッセンスだけでは教えてくれない)」手法をとるのに比べて、公務員試験の勉強は「エッセンスをそのまま教える」形を取るので、方向性が逆でちょっと焦った。あと、英語でやると日本語に訳した時に人の名前が「誰〜〜〜」ってなることが多々ある。
    • 西洋政治思想:ファンデーションコースでも大学1年生でも2年生でもやったのでそこそこアド。
      • ホッブス・ルソー・ロック周辺:例えばファンデーションコースの授業でも原典読むし、なんならみんな高校でもやったべ。日本語に訳すとちょっとニュアンスがわかりにくかったりするので、最初はちょっと時間がかかったが、英語での出題もあるのでそこはアド。HasをHathって書いてたらロックかホッブスだな〜みたいなメタ読みもできる。
    • 現代政治思想(民主主義、自由、正義etc.)
      • 大学1年の授業(Level4)とかで扱った内容を、よりエッセンスにして詰め込んだと言う感じ。もちろん大学で扱っていない思想家もいたので、そこは日本語で覚えた。
    • 現代政治思想(その他、政治社会学寄り)
      • 現代政治思想(Level5)をとっていて、アーレントハイエク・ルーフマンとかは原典もしくは英語訳で読んだのでアドになった。問われる人はそこそこ被っているので、無からでも全然いけると思う。
    • 比較政治学理論
      • サルトーリの党制度や大統領制、レイプハルトのconsociational democracyとかは、大学2年の比較政治学(Level5)で扱ったので、この辺は少し応用編かもしれない。逆に、大統領制度とは言っても半大統領制とかまでは問われる内容にはならないので、大学の勉強が先行する部分と公務員試験が先行する部分があってしんどかった。
      • consociational democracyを多極共存型民主主義と訳すのが文面からはパッとわからないように、日本語で勉強せずに英語で勉強した内容については日本語訳を覚えなくてはいけなくて、ちょっとハードルかも。ちなみに多極共存型民主主義は実際の試験の論述で出て、正しい日本語が思い出せなくて英語で書いて上に日本語ルビ振った。
    • 各国政治制度(比較政治学ケーススタディ)
      • 覚えよ。ドイツ・フランス・韓国・中国とか。
    • 日本史(戦前)
      • 意外とこれが自分は詰まったところだった。高校で日本史をやった限り全てを忘れたので、明治維新から戦後首相史までさらい直した。これはやっておくと行政学の方でも役立つのでまあよし。ただ、実際受けた時は一問も出なかった(は?)。
    • 日本史(戦後)
      • Level5(大学2年生)のPolitics of Japanという授業で結構扱った部分でもあった。あったが、首相の名前とか覚えていないし背景もないので、一つの車の両輪みたいな感じで知識を補い合って勉強した形になった。
  • 国際関係論(必須)
    • 国際関係論(理論):
      • Liberalism, Realism, Neo-realism (Structuralism), Neo-liberalism, Constructivism, Critical Theories (incl. Marxism)の主な主張と主なスピーカーがわかっていればすぐ追いつけると思う。Level 4で国際関係論を扱っていたので、それを翻訳してほぼ対応できて良かった。逆にLevel 5まで行くとかなり深くなるので(例えば私は「安全保障の概念」を2年次にやったが、それは深すぎた)、1年目までの知識があればあとは日本語で補えると思う。ただ日本語の方が出てくる理論家と内容が多いのて、大きな流れは英語で把握できても、細かい知識は日本語でカバーする必要がある。
    • 世界史:
      • 意外と苦戦。地域ごとにまとめ直すしかない。
    • 国際問題:
      • 経済と開発、環境問題等、核兵器と安全保障に対する国際的取り組みの条約と流れを抑えなくてはいけなくて、これは普通にゼロから覚えた。高校の政治経済の授業の超超超発展みたいな感じかな。こちらの大学では知識としてインプットされることがないので、この知識を持ってイギリスの大学で勉強したら、むしろイギリスの方でアドになるなと思った。
  • 国際法(選択)
    • 国際法も完全に新出だったものの、こちらは先生の説明を一回で噛み砕くことができなくて、理解に時間がかかった。近くの大学で国際法をやっている知り合いに英語の資料を送ってもらったりして、ちょっとずつ取り組んだ。国際法はどちらかというと全体を流してから細部にこだわるように、何周かするのを前提として取り組んだほうがいいなという印象です。国際関係方の方で環境関係の国際情勢とかをやると、少し視点は違うが取り組みやすくなるからとりあえず流す。
    • 国際法を大学でやった先輩とかは英語から訳すだけ〜と言っていたので、前提知識があった方が取り組みやすいのは当然だと思う。
    • 実際の試験で全く点を取れなかった。
  • 行政学(選択)
    • 政治学と国際関係論とダブる部分がちょっとある。
    • 日本の制度については憲法とダブる部分もちょっとあるが、基本は新出。制度論のところは「ここが問われる!」と言うのがあまりはっきりしていなくて苦手だった。
  • 国際事情
    • 模試でやった内容だけ見ておいた。本当にそれだけ。TACの予想問題は質がいい。
  • その他
    • 文章読解は完全に玉手箱とかC-GABのそれと同じなので、就活でウェブテストを受けたことがある人は満点を狙えると思う。

というわけで、こちらの大学で勉強した内容をたまに使いながら、大半の場合は学び直す形となった。先ほども書いたが、こちらでは「エッセンスだけ教える」ということがなくて、人の名前よりも理論の中身が記憶に残りがちなので、理論の内容を聞いて初めて「あ〜この人か!」となることがあって、それは試験対策と学問の大きな違いだな、などと思った。

科目ごとに思ったこと(特に海外大的な視点から)【論文編】

・基本的には、択一の講義の中で「ここは論文でも出るよ」と教えてくれるので、そこをきちんと押さえておく形になる。書き方の形式(段落構成)や文字数等だけ、論文の講義を2倍速とかでみたらいいと思う。日本語で長い文章を書く方法を忘れていると思うから、形式は聞いておいた方がいい。

・国際関係論と政治学で書いたのが、行政学140点/200点政治学120点/200点、国際関係論190点/200点という全く褒められない結果だったので、全く書くことがない。政治学はイギリスの選挙制度の変遷についてで、顔面から火が出るかと思いながら全くわかりませんでした。これを恥と言います。ポーランドの選挙とかについて聞いてくれよ!!!

・TACのパッケージで論文対策があるのだが、これは時間がなかったのと、送料がバカにならないためほぼ送らなかった。

・政策論文は対策講座3回くらいがあって、それを聞いておけばいいと思う。実際私もその話で聞いた内容(かつ大学の授業でもやった内容)を実際の試験で使った。先生のテキストがわかりやすくて私は好きだった。

その他

・模試がいくつかあって、それは真面目にやって送った。DHLの一番小さいパッケージで送れば一応海外でも締め切りに間に合うので、自分の立ち位置を知ったりとかモチベを維持するには良いと思う。

・こんな感じでちょっと手抜きっぽいところもあったが、そこそこ良い成績で受かりはしたので自分に合った勉強法だったかなと思う。

 

以上。

 

【私見】UCAS出願においてUCLのPolitics, Sociology and East European StudiesはPIRのInsuranceになりうるのか

今回のテーマはタイトルの通り。

UCAS出願においてUCLのPolitics, Sociology and East European StudiesはPolitics and International RelationsのInsuranceになりうるのか。

背景

UCLの進学準備コースからUCLの学部に進学する日本人にはいろいろな進路を取る人がいるがその中でUPC→UCLのPolitics and International Relationsというのはよくある希望である(ここ3年分の日本人の進路をほぼ把握してきたのでそう大括りにできる)。

しかし、UPCからUCLのPIRはGuranteeされておらず、このコースを第一志望とした場合、UCLに留まるためにGuranteesされているInsuranceのコースを選んでおく必要がある。この辺のことは、過去のブログにも書いているのでこちらを読んでほしい(すみません)。

UCAS出願を振り返る① (制度編) - 都立高校からイギリスへ

UCAS出願を振り返る②(体験談編) - 都立高校からイギリスへ

その際に、Politicsという同じ名前を関するPolitics, Sociology and East European Studiesというコースが選択肢に上がるのである。実際UPCに進学した/出願を検討している方から問い合わせをいただくことも多く、ここ3年で色々と考えることがあったのでまとめたいと思う。

なお、メールで問い合わせてくれた人や個人的に話してくれた人たちで、「こいつ私に言ったことブログにまとめてるな」と思ったら、実際そうなので(私は全ての留学相談を自分のために記録しているので)申し訳なく思う。が、色々な人にちょっとずつ違う視点から回答している部分もあるので、いろいろな人に言ったことをここに包括的にまとめることで、何らかの益になればと思う。

あと、毎回言っているが、「ここに書くから聞くな」ということではなく、俺にメールする手間なく情報にアクセスできてほしいという気持ちなので、ここに書いてあっても全然メール/メッセージして欲しいし、わからなかったら気軽に連絡してほしい。

 

他の選択肢としてよく聞くコース

その前に、Guaranteeのうちで他の選択肢として聞くものをあげる。

Social Sciences BSc

社会学・社会政策・教育学・心理学のコンビネーション。「社会科学」だが、政治学国際関係論はあまり多くない。教育学部が教えている。

Politics, Sociology and East European Studies BA (PSEES)

タイトルにはないが、社会学政治学・国際関係論と地域研究。

Politics, History and Economics BSc (PHE)

政治学・歴史・経済。年次が上がるごとにひと科目ずつ落としていきお、3年次にはどれかの科目の専門になる。PSEESと同じスラブ東欧研究学部が教えている。

 

Guranteeでないものでいくと、この辺もあると思う。

Politics and International Relations BSc UCL

これが一番人気。

International Social and Political Studies BA UCL

一年の交換留学を含む。言語一つと、法学・政治学・国際関係論とか。選んだ言語で交換留学に言って、計4年で卒業。

このうち、PSEESについて述べる。

 

地域フォーカスはどこなのか?

Politics, Sociology and East European Studies BA (PSEES)は、その名の通り東欧研究の要素が含まれる、と言いたいのだが、厳密には違う。PSEESの対象地域は「旧ソビエト共産党諸国」であるため、

・東欧の国々(図 1 で薄いピンクの国)

・ロシア、ウクライナバルト三国(リトアニア、ラトヴィア、エストニア)

・サウス・コーカサス(図2濃いピンク)・中央アジア(図2トルクメニスタンとか)

・旧ユーゴスラビア諸国(図 3)までが範囲。下の地図で色がついている国は全部カバーされていると思って良い(+アルバニアブルガリアまで)。そのような点では、パッと見た時の印象よりも対象範囲が広いといえよう(だからと言って日本人に関わりの強い地域であるかは微妙だが)。

 

なので、上の地域以外を見たいならば、自由履修の制度を使うことになる。大学 1 年は 120 コマ(i.e. 8 科目)のうち他の学部から取れる授業はないが、大学 2 年と 3 年の間で 30 コマ(i.e.2 科目)までは他の学部から授業を取れることになっている。私は本来International Social and Political Studies BA のコースの授業のPolitics of Japan を大学 2 年で 、 3 年で Politics of East Asiaを取った。

ただ、Moodle Catalogue を見ると(UCLの全ての授業を閲覧できるページ)、アジアの政治や国際関係論系の授業は、そもそもあんまり選択肢がないことがわかる。SOAS がいっぱい持ってるから(多分)。

これらの地域のフォーカスが問題になる場面

上記の地域の性格は、以下のような場面で感じることになると思う。

①卒論のテーマ (一番大きい)

・政治・国際関係論の中の何かしらの Theory について書くか

・上記地域の社会・政治・国際関係論関係のトピックについてリサーチをするか

の二択になっていて、上は完全に抽象論になるから(民主主義とは何か、とか)。下が推奨されている。その際に、これらの地域に全く興味がなかったらかなりしんどいと思う。

②先生の得意分野

理論系の授業でも、教えている先生が上記地域の専門家の先生なので、例題として使われるケース・スタディが上記地域の内容となる。(例: 民主主義の授業→ポーランドにおける民主主義の後退、とか)。

③授業の履修

学年が上がるにつれて、理論分野(国際関係論の理論、とか)から、地域のフォーカスを絞って分析する授業が増える。その際に、地域に興味がなければ選びたい授業がなくなる可能性はある。

実際の授業の内容

私はかなり地域フォーカスから身を引いた+国際関係論偏重履修の内容にしてきたので、その様子を追ってみたいと思う。スクリーンショットとして貼っている内容は、すべて

UG Handbook (Politics & Sociology) | UCL School of Slavonic and East European Studies (SSEES) - UCL – University College London

からアクセスできるので、詳細を知りたい人はそちらを別途みてほしい。

⚫︎1 年

・一年の必履修(Compulsory)は理論ばかりで、東欧っぽい感じはあまりなかった。

・Optional はご覧の通り地域色が強い内容になっている。

・残りの自由のもので国際関係論導入授業を取ることができる(45 credits)。たとえば SESS0082 - Introduction to International Relations: Concepts and Ideas (15 credits, Term 1)みたいな授業があって、これは普通の(地域バイアスのかかっていない)国際関係論理論導入だった。

⚫︎2 年

・Comparative Political Analysis は比較政治学理論で、普通に理論だった。Researching Politics and Society は卒論準備のためのメソドロジーの授業。

・2 年目からは地域フォーカスが増える。Post-Soviet Politics and Society とかは、中央アジアコーカサス・ロシアとかの国際関係と政治という感じだった。地域フォーカスがないものだと、The History of European Political Ideas(政治哲学史、地域フォーカス全くなし)、Concepts of Security(国際関係論の中の安全保障論、地域フォーカス全くなし)、とかがあった。

⚫︎3年

・3 年目は地域フォーカスの授業か、メソドロジーの授業をとる。国際関係論(一つの国から、地域の様子を分析する)っぽい感じが増える。たとえば European Security(ヨーロッパの安全保障)、International and Regional Politics of Eurasia (中央アジアコーカサス・ロシアとかの国際関係)、Governance in the Era of Global Complexity: Eurasia and Beyond(ユーラシア大陸の政治)とか。

・卒論の地域が決まってるから、自分でこの地域関係のことを読むことになる。

 

このように見てくると、国際関係論系の授業は意外とあることがわかる。一方で、やはり学年が上がるにつれて、上記いずれかの地域にフォーカスしていく様子は否めない(そりゃそうだ)。

なお、他の選択肢で述べたHistory, Politics and Economics のPoliticsも同じ学部が教えているので、基本的にはPoliticsの同じ授業をとっている。

 

誰がPSEESに向いていて、誰が向いていないのか

ここまで述べてみて、私の独断で、誰がPSEESに来て幸せになれて、誰がなれないのかを考える。

おそらく幸せになれないひと

・上記以外の地域に直接の興味がある:多いのは日本。日本について卒論を書く方法は、よっぽどうまく比較政治学の視点を持ち込まない限り難しいんじゃないかと思う。難しいとしたのは、ロシアと日本の領土問題、とかは絶対できるし、、日本の移民政策と東欧のそれ、とかはできなくもないが、リサーチ・デザインが難しいと思う。合わせて、卒論で言うならば、アメリカの民主主義、中南米植民地主義、とかはほぼ確実に卒論のテーマにできない(中南米の話はする方法を今思いついたが、長くなるので省略)。

 

幸せになれる可能性があるひと

・上記の地域に何らかの興味がある:ためらう理由はないし、むしろPIRよりこっちの方が良い。

・上記の地域が頻繁にケーススタディとされる分野に興味がある:上の要素は「地域への興味」だったが、「理論への興味」がうまくつながる可能性もある。たとえば、「民主主義の後退」はポーランドハンガリー、「連邦制」はボスニア・ヘルツェコヴィナの二重連邦制、「権威主義」ならロシア、みたいな感じで繋げることはできる。

・上記の地域に間接的に興味がある:たとえば、「中国の一帯一路政策」とかは中国が西進して中央アジアに進出している話だから、卒論や履修を通して知識を深めることができる。

 

ちなみに私の場合は、自分が興味のある「記憶の政治(Memory Studies)」と言う分野が、旧ソビエト地域と、ホロコースト研究の分野で発展してきた経緯があり、その観点から中央アジアとか、バルカンとか、ロシアとかをみている履修をすると、ドンピシャの履修になった。実際卒論も躊躇いなく旧ユーゴの共同教科書にできたので、結果論的にはよかったと思っている。心の底から(マジで)PIRに落ちたのは別の話で死ぬほど悔しかったし、落ちちゃうと後から何言っても負け犬の遠吠えにしかならないのはわかっているけれど。

まとめ

政治学や国際関係論の授業は、「地域の知識」を追求するやり方と、「理論の知識」を追求するやり方がある。PSEESは前者を優先としたコースであるが、後者もケース・スタディが上記の地域にあるのであれば、PSEESで追求することができる可能性はある。大学3年間ってやっぱり長いし、その後の人生にも影響する部分もあると思うから(私は就活の時に、結局大学でやったことを強く意識したけど、人によるとは思う)、少しでも幸せな人生を送る一助としてほしい。

ちなみに私は外務省のインターンで欧州局中央アジアコーカサス室と言うところに入れてもらったのだけれど、2年でも3年でも中央アジアコーカサスを扱う履修をしていたので、本当に勉強になったし興味深かったし心に残った。

 

おまけ

進路に悩めるファンデーションコース生と高校生は、いっかい日本語の教科書を読んでみて、興味のある分野を考えてみたらいいと思う。

公務員試験の時の対策の教科書で、大学の勉強とダブってるなと思ったのがいくつかあったので上げておく。

政治学 (政治学 補訂版 New Liberal Arts Selection):一般的な政治学の教科書。

Andrew HeywoodのPoliticsに対応。

国際政治学 (国際政治学 New Liberal Arts Selection):一般的な国際関係論の教科書。The Globalisation of World Politicsに対応。

ちなみに上記2冊(英語)はファンデでも使うし、学部一年でも使った。

政治過程論(政治過程論 有為閣アルマ):いわゆる比較政治学(2年次)はこの辺でカバーできる。

新書とか、教科書とか色々読んでみて、自分がどう言うことを勉強したくて、その勉強の中には何が含まれるのかーどの地域なのか、どう言う理論なのかーとかわかってたら強いと思う。だけど、私はそこまでできてない状態で進学したから、思うだけである。

よく聞かれる質問まとめ

こんにちは。

よくメール等経由でいただく質問への回答をまとめておこうかな、と思います。これは別に「ここに書いてあるからメールしてくるな」と言いたいわけではなくて、このブログに辿り着く人は多分こういうことを聞きたいんだろうな〜と思っているので、その概要としてブログの一番上に来るように貼るものです。

私が受験したのはもう4年前になってしまったので、情報が古くなっているところもあると思います。あくまで参考程度に使って頂ければと思います。

 

●どうして留学したのですか?

高校1年生あたりで「将来進学するのか?」ということを考え始めた時に、自分は新しいことを学ぶのが好きなので、きっと大学にはいくだろうな、と仮定しました。

その上で、じゃあ4年だか3年だかの大学生活に期待することとは何かと考えてみた際に、

①ワクワクし続けたい

②日本という国の姿を理解できるようになりたい

という2つの目標を立てました。①については、高校で2週間ずつオーストラリアとイギリスに行ったことがあって、その時に「英語で勉強するのも頑張ればどうにかなる」という気持ちと、文化の違いみたいなのに触れ続けるのは楽しいな〜と思った記憶があったので、そのような経験を期待して、生活でも勉強でも新しいものに触れ続けたいしびっくりし続けたいと思うようになりました。

特に②について、自分は元から日中韓の教科書問題みたいなところに興味があり、日中韓で語られるステレオタイプのようなものからから一歩引いて外から日本を眺めてみたいな!と思ったこともあり、海外に行くことにしました。

●どうしてイギリスにしたのですか?

国を絞っていく中で、

①教科書問題を政治・国際関係論の視点から眺めたい→政治と国際関係論が強い(発祥の地である)本場イギリスで学びたい

②大学に行くなら良い成績で卒業したい→学部入学のために必ず準備コースを経なくてはいけないイギリスで、きちんと用意してから学士号に進みたい

と思いイギリスにしました。

●どうして今在籍している大学にしたのですか?

①多様性の豊かな大学(あとかなりリベラル)な大学で色々な人の視点に触れてみたかったからです。

②レベルの高い大学で学び高かったからです:留学できればいいや、というのではなくて、院進学を見据えて、同時に4年間を無駄したな〜と思うことがないように、できる限り(自分が思う)上の大学にいきたいと思いました。

ちなみにここまで3つの質問は、奨学金に進学した関係でかなりしっかりまとめたし、就職活動の時にもかなり聞かれていたので、その影響で後から美化されたり整理されたりした傾向があると思います。実際に考えていたときはもっとミーハー的な「海外行ってみて〜〜〜」という気持ちもありました。それでいいじゃんね。

●日本の大学は受験しましたか?

しませんでした。センター試験は逃れられなかったので受けましたが、高校の同級生と比べても低い水準にいたと思います。国公立はかなり受験を勧められましたが、たとえ合格しても入学金を払ってもらって半年行くのは馬鹿らしいと思ったし、受験費用もバカにならないと思いました。普通に勉強が面倒くさかったのもあります。受ければ受かるもんでもないので……

思えばこれは一つの後悔ポイントで、当時もし自分の稼ぎがあったなら、受験して入学金を払って半年だけ在籍していたかなと思います。日本の大学の雰囲気とか内容とかがわからないままイギリスに来たので、イギリスの絶対的な良さや悪さはわかるけど、相対的な良さはわからないです。でも親のお金で受験して入学金出してもらっていても(頼んだら出してもらえたかもしれないけど)、それはそれで後ろめたかったと思うので、当時の最善の策だったと思います。

ただ、そうやってお金のことを口実に勉強をサボったのでは?怠けたのでは?と言われればそうだし、上を向き続けることや挑戦することから目を背けたのではないか?と言われればその通りで、そこに自分という人間の弱さがあるなあと思います。

●イギリスの大学は併願しましたか?

しました。ファンデーションコースのアプリケーションは9月から始まる大学があるので、滑り止めのような形で合格が早い大学から出願して行って、最後にUCLに出しました。

ちなみにUCLは毎年出願の期限が予定より1週間くらい遅れる傾向になるので、ちょっとうまくいかなくても心配しないでください。

●他の国には併願しましたか?

最初はアメリカのコミカレ経由の四年制大学進学とか、カナダへの進学などを色々見ていました。ただ、先に述べたように

①イギリスという国に対して進学を希望するそれ相応の理由があった

②特にコミカレからの編入だと、必ずしもレベルの高い大学に行けるとは限らない

というところでイギリスにしました。UCLの進学準備コースに関しては、必ずUCLに行けるわけではないという点において②と相反する可能性もあったのですが、まだ進学できる可能性の方が高いと見てこちらにしました。

●交換留学と比べて良いと思うことはありますか?

UCLからさらに交換留学に行けたり、卒論を書いたりできるところです。

●留学しなければ良かったと思うことはありますか?

なくはないですが、比較衡量して留学して良かったことの方が大幅に多いので、後悔は全く(今のところ)していないです。

あるとすれば、親との時間がすごく限られてしまうこと、高校の時の人間関係にある程度終止符を打つ形になるところかなあと思います。親が元気なうちに色々親孝行しておきたいなあと思っているのに、年に1回以下の帰省になってしまうのは自分でも寂しいところです。

高校の友人は…とは書いてみたけれど、親友みたいな人がいっぱいいたわけでもないので、まあそんなものかなあと思います。高校で仲良くしていた人だれ?と言われたらちょっと答えに悩むかもしれないです。誰をあげていいんだろう。

お金がバカみたいにかかることも忘れてはなりません。私はイギリスの大学で勉強することがとてつもなく楽しいけれど、それが自分のお金で賄えていない部分が大きいところは後ろめたさの残るところです。

あと、交換留学だと日本の大学からも英国の大学から住居等含めて与えられると思いますが、大学に進学すると自分でやらなきゃ行けないことはめちゃ増えます。

●イギリスらしさはなんだと思いますか?

難しい質問です。自分の大学が半分くらい留学生なので、どちらかといえばリベラルさ(ジェンダー、半植民地主義…)とか、現存の学問に対する批判的・先進的な見方みたいな姿勢が大学を特徴づけていると思います。イギリスらしさで強いて言うなら、植民地主義への反省とか、多様性の歴史(人種差別を乗り越え、どうマイノリティを含んだ社会を作るか)、政治学への哲学的なアプローチ(政治科学ならアメリカの方が強い筈)とかだと思いますが、学問によるところも大きいかもと思います。

知り合いにダラム大学のファンデに行った子や、KCLで歴史をやっている子がいましたが、彼女らは周りがイギリス人ばかりで保守的・白人的ばっかり!みたいな話も聞きます。だから同じ国の大学や学問でも、学部によってとか、大学の地域によって、大学生活を特徴づけるものは大分違ってくると思います。

●ファンデに行って良かったと思いますか?

思います。

学問的な面では、高校と大学の中間みたいな立ち位置で政治哲学や社会科学の前提知識・トレンドみたいなことを学べたのはよかったところでした。

人間関係的な面は、当時の友人と苦楽を共にしたので、その記憶と関係があるのはよかったなと思います。

●ファンデーションコースではどんなことを勉強したのですか?

・【必修】アカデミック英語

・【必修】リサーチ手法

・【選択】ヨーロッパの歴史・政治

・【選択】人文地理(どちらかといえば社会科学の導入という感じ)

●将来はどんなことをしたいと思っていますか?

勉強の内容を最大限に仕事に活かす形にして外交関係(分析含む)の職に就くか、勉強の道を突っ走って博士号を取りたいと思っています。どうにか双方を活かす方法があればいいなあと思います。

●大学院には行きたいと思っていますか?

高校を卒業した時から、院には行きたいと思っていました。一度民間で働いてみてから、お金と職務経験を持って院に行きたいと思っています。ただ、留学の途中で変わった部分もありました。

①院進学のテーマが決まった:教科書問題について、こういうふうにアプローチすればいいのか!みたいなのがようやく見つけられたので、その分野で進みたいです。

奨学金を取らないでいきたいと思うようになった:学士号は奨学金をいただいて勉強をしていますが、「私が今やっていることは奨学金をもらう価値のあることなのか?」と考えるたびに「そんなこともないのでは…」と悲しくなるので、次に勉強するときは完全に自分のお金で、かつ「俺の好きなようにやるぞ!!」という気持ちで進学したい。でも多分無理だと思う。

●親に反対されましたか?/どうやって説明したんですか?

されませんでした。以上。

【振り返り】母校で留学を振り返った話

【振り返り】母校で留学を振り返った話

こんにちは。母校で留学に関する発表会みたいなものに参加する機会があったので、今まで3年間の学びを詰め込みました。何かの参考になればと思います。

 

 

※UCLはどんな大学ですか?の説明です

1863年にできたリベラルで国際的な大学です


 

PSを書くにあたって思うこと

文章のゴミ箱に眠っていたので。

英語のEssayを本格的に書くようになってから思ったPersonal Statementのこと

英語のEssayの構成は、最初に大事なこと且つトピックが来る→その後に説明Supportingがくる→ と言う構成を取ると思っています(学問分野やlevel of studyでも違うので一言に言い切れる訳ではないですが)。

これは段落単位でもEssay全体の構成でも同じです。段落単位ならTopic Sentenceで「これから話す内容を説明する(例:今から「高校で勉強したこと」について話します)」と言って、その後にSupportingが来る(例:高校では委員会で〇〇、部活で△△をしました)、で最後にConcluding Sentenceで「結果として高校で勉強したことは何なのか」(例:結果として高校ではリーダーシップと協調性を身につけました)と閉じます。

この構成をEssay全体の構造にも拡大してみましょう。段落でのTopic SentenceがEssayでのIntroductionになります。その後にくるSupportingは、高校で学んだこと、経験や課外活動での学びになります。最後に、Introductionで言いたかったことは結局何だったのか(「この話をします」と「このようなことをあなたに伝えたいです」は似ていますが別ですね)をまとめて終わります。このように、段落とEssay全体の構成は、若干似る部分があることが伝わるでしょうか。

では、この構造をPSに当てはめてみましょう。PSは明確なIntroductionやConclusionを持つことは少ない点において、また学術的なEssayではない点において、必ずしもこの構成を踏襲する訳ではありません。一方で、以下の類推をすることができます。

①Introductionの役割「これから話す内容は、『どうして〇〇大学』に行きたいのかです」と言うことを伝える=最重要事項

→これは「短めに書くいて後からキャッチアップする人」も「ここで全て書き切る人」もいるようです。

②Supportingの役割「どうしてその大学」に進みたいのかにより信憑性を与える

            例:高校で学んだこと

            例:課外活動で学んだこと

            例:将来どのようなことをしたいのか

それぞれの段落の中で、どうしてその大学で学びたいか・どのようなスキルを活かして学びたいか、などのエピソードをつけて話すことで、より説得力のある、かつ全体的に統制の取れた理論を作り上げることができます。

③Conclusionの役割:「これから話す内容は、『どうしてUPC/UPCH』に行きたいのか」を説明する

→In conclusion, のような形で明確なConclusionが来ることはあまりないが、将来どのようなことをしたいのか、且つそれが大学の勉強とどう繋がるのかに触れて代替とすることができるのではないでしょうか。

エッセイを課題として書くようになって初めて、PSってこうあるべきだったのかなあ、と思うようになりました。これが正解というわけでも、正しい答えがあるわけでもないと思います。が、自分なりに落とし込んだ話として供養しておきたいと思います。

そういうふうに思う人もいるんだな〜と思って読んでもらえれば、と思います。受験の話はセンシティブすぎて、アドバイスとして公開する勇気はないです。このブログが今までずっとそうであったように。

 

Structure(PDFに書き出すのすら面倒だったのでスクショ…)

 

英国大生、就活をする #9(終)【その後編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

さて

ここまで準備について散々書いてきた。全体で9章となってしまったし(元々6章の予定だった)最後のボスキャリについての記事あたりで疲れ果て始めていたけれど、まあ思い出せることは大抵書いた。もうちょっと感情的なことはNoteに書いているけれど、こちらはバチバチに病んでいるのが良くわかる文章なのであまり面白くないと思う。

だから、ボストンキャリアフォーラムの後の話をしよう。翌週が偶然大学の休みの週だったのだけれど、私はその週別件で人の話を聞きすぎて(ありがたいことでもあるのだけれど)パンクして、燃え尽き症候群みたいな気持ちと合わせて布団から起き上がるのがすこぶる面倒状態になっている。起き上がってバイトに入っているのでヨシ。

まず、内定はボストンキャリアフォーラム内で出す会社さんと、終わってから通知する会社さんがある。たとえディナーに誘っていただいたとしても、会社さんによってディナーの位置付けが異なるため、ディナーに参加したからと言っても必ずしも内定が出るとは限らない。これはネットで読んだ情報と、ディナーや就活の中で知り合った人たちと擦り合わせる中で分かったことだ。

終わってから通知する会社さんは、1週間経っても来ていないところも多々ある。そんな一瞬では決められないのだろうな、と思う。

内定が出た後というのは、出たとするならば、ある程度のサポートがある。いつでも人事と話してくださいね!みたいな感じの雰囲気が醸し出され、オファー説明会みたいなものがあったり個別の説明があったりする。

会社さんによって違うが、2ヶ月から半年くらいのオファー受諾期間がある。受諾期間を設けずにボストンキャリアフォーラム内で内定受諾を求められた会社さんもあるにはあったのだが、そちらは大変恐縮ながらお断り申し上げた。その場で他社さんの内定・選考を全て辞退するなら内定を…という慎重な採用も大変理解できるし尊重するべきなのだが、私自身でもその場の30秒ほどで決められる内容ではなかったためだ。これは散々面接をしていただいたのに大変申し訳ない気持ちがあるし、なんならその日3回悪夢に見た。私はすぐに夢に見る。本当にごめんなさい。

日本の就職活動においては内々定という形で秋ごろに出して、6月1日になったら内定を出すのだと思う。が、海外大学の学生は経団連の規制の下にないため、そのまま内定通知書もしくはそれに類するものが来て、いついつまでに承諾してくださいね、ということが書かれている。UCASで出願したことがある人はUCASのOfferのAcceptと同じ制度だ。2年先の内定が出るって、すごい制度だなあと思う。思うし、バイト先の店長は腑に落ちない顔をしていた。

ただ、早期に就活を始めることは、自分にとっては良いことだったと思う。というのは:

①1回落ちても2回戦目に入れる会社さんが多い:1回目のボスキャリで落ちても、例えば一年後の本選考になら乗っても良いですよ、とか、海外大選考で落ちても国内選考にアプライしてもいいですよ、といった会社さんも多かった。この顔見知りになった人事の方ともう1回面接し直すのか、と思うと胃が痛い部分でもあるし自分には向いていないと思うが、チャンスが多くなるのは確かだと思う。1回新卒採用落ちたらもうダメです、というところももちろんあるので、その辺の見極めみたいなのは難しいところだと思う。

②考える時間がある:内定受諾期間がそこそこ先に設けられているので、ほぼ心が決まったようなものでもどうすっぺかな…と一応考える時間があって、それは自分の性格にあっていたと思う。ただ逆に、悩めば悩むほど訳がわからなくなってくるところでもあるので、優柔不断な人には向いていないシステムだと思う。

③大学との兼ね合い:自分は大学3年生(最終年)を卒論に当てたいと思っていて、2年生の今一段落したということはメンタル的にすごく気持ちが楽で、自分の性格にあっている。これからは運転免許証を取ることと卒論を書き上げることだけを考えて1年過ごしたい。

だけど多分、これは人によるところでもあると思う。今が一番忙しくてそれどころではない、という人も、短期決戦が得意です、みたいな人もいると思う。こういうのも、自己分析の末に見えてくるところなのかもしれない。

私は内定承諾期がしばらく先であることを確認した上で、今ぼんやりと過ごしている。ちょうど給料の支払日があったので、ボストンで大打撃を受けたのち回復した銀行口座を眺めたり、ベッドに横たわってぼんやりと音楽を聴いたりしながら、2年後どこで何をしようか決めようとしている。スピーカーで音楽をかけて寝っ転がっていたらいつの間にか寝ていて夜だ。

内定祝いに何か自分に買ってやろうかと思ったが、ボストンでがっつり持って行かれたばかりだったのでまた今後にした。

多分その今度は二度と来ない。

英国大生、就活をする #8【ボスキャリ編】

英国大生、就活をする #8【ボスキャリ編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

【はじめに】

ボストン・キャリアフォーラム(以下、BCF)について書きます。事前に大量に面接を受けておいて、最終面接をボストンにそろえておいた、という感じでした。

【全体の流れ】

金曜日昼:ヒースローからボストン着。タクシーで会場へ、そのまま面接、ご招待いただきディナーへ。

土曜日:朝から晩まで1時間おき程度に面接、その後招待いただいてディナーへ。

日曜日:朝から昼まで面接。高校の先輩と偶然会ったのでお茶をして思い出話に花を咲かせたのち、ロンドンへ帰宅。

自分は木曜授業がみっちりで金曜日が空いていたので、前日入りは諦めて金曜日の昼から入りました。木曜日の夜からディナーやるところはあるみたいだけれど、授業4つ飛ばすのは自分の倫理にそぐわなかった。ランチをやるところもありました。

【事前準備】

  • CFNレジュメを完成、8月末〜9月初め頃から応募を始める。CFNは企業の募集開始アラートみたいなのを設定できないので、気になる企業にはマークをつけておいて、応募が開始したらどんどん送っていくしかない。アラートつけられれば便利なのにな〜〜!
  • ホテルがどんどん埋まっていくので早めに取っておく。この期間は(この期間じゃなくてもかもしれないけど)高いので、早めに近場を押さえておくと良い。面接が終わる頃には疲れ果てているし、ディナーの前に中途半端な時間があることもあるので近場のホテルにしておくと良い(会場の横にヒルトンがあって、そこに人々が消えていくのを見て絶望した)。
  • 飛行機代£380、ホテルは会場近くの17mくらいのStudio3人でシェアして木〜日で£380くらい。晩御飯代は払わなかったけれど、移動費や食事代で£150くらい飛んで、3日で£900くらい使ったんじゃないだろうか。そうやって私の夏休みのバイト代が消えた。逆にいえば、バイト代で誰に気兼ねすることもなく行けたのは気持ちが楽だったな、と思うところでもある。

【当日】

  • 面接を予約するならできる限り朝早くに入れる。時間が遅くなれば面接官の方も疲れてくるし自分も疲れてくる。あとは気合い。
  • 面接してもらった方の名前は必ず控える。「昨日〇〇さんにお話ししていただいて〜」みたいな感じで触れたくなったり、ディナーで触れたくなったりすることがあるから。本来覚えられればいいのだけれど、自分の頭はそこまで良くなかった。本当にごめんなさい。

【持ち物系】

  • (携帯以外の)時計、筆記用具
    • 突然ケース面接をやることがあるため。
  • 履歴書、写真
    • 自分はWalk-inを全くしなかったので、履歴書を持ってきてくださいね〜と言われた会社さん+αくらい分だけ持って行った。大学のコピー機でA3版にして持参。印刷が粗いな〜と思われていないことを祈る。
  • 絆創膏
    • 女子の皆さん、踵がやられますよ。
  • スケジュール帳
    • その場で次の面接の予約を取ることや内定承諾の期限をメモすることがあるので、必ず持っていくこと。

【その他】

★ボスキャリのディナーはリクルート・スーツで良い。

  • 私は「ボスキャリのディナーはリクルートスーツでいいのか?(イギリスでよくあるフォーマルディナーのワンピースが必要なのか?)」と調べに調べて答えが出ないままリクスーで行ったのだけれど、答えは「リクスーで良い」です。着替えている人なんていません。
  • 同じレストランに他の会社さんとかもいたけど、リクスーしか見なかったのでリクスーでいいんだと思う。

★軽食はいらない(私にとっては)。

  • 隣にあるショッピングモールに大量のファストフードや飲み物屋があるため。
  • 観光するものは意外と近くにない。ハーバード大学ボストン茶会事件の現場、美術館があるくらいだけれど、少し会場から離れているので面接の後の何も働かない頭で行けるほどではなかった。

【終わりに】

別にそんなに書くことはなかった。インスタの知り合いが増えたり手持ちのカードが増えたりだけれど、「3日で効率良く内定が出る」というよりは、どう使うかによって全然違うイベントになる、みたいな感じなのかな、と思った。最終面接受けにいくならそうすればいいと思うし、その場でウォークイン狙いたいならそうすればいいと思うし、旅行の口実にしたいならそれもいいと思う。

就活周りのビジネスは、何かを学生(又の名を意図を持った商材)を就活に駆り立てる方向に進んでいくような過激さを持っていて、同時にそれが当然のように許容されているところが、私は好きになれないところだなあ、と思う。好きになれないけれど、甘んじて迎合していくのが私である。

 

英国大生、就活をする #7【ケース・フェルミ・GD編】

英国大生、就活をする #7【ケース・フェルミ・GD編】

GDはグループディスカッションです。CFNはCareer Forum Netです。ケースはケース面接、フェルミフェルミ推定です。

 

火災報知器の調査がきて帰って行った。私は彼がきた後床を掃除して、ちょっと疲れてパソコンを抱えてベットの上にやってきた。

【はじめに】

外資コンサル・商社・その他特異な企業さんにおいて問われることのあるケース面接の対策について振り返る。ついでに尺が余るので、わずかながら受けたグループディスカッションについても書く。

振り返るほど対策していないのではないかと言われればその通りでもある。あと、私はこのブログにおいて「どこに受かってどこに受からなかったか」は一切明らかにしないので、以下の施策を取って内定が一社も出ていない可能性も十分あるので気をつけてください。嫌な前書き……

【グループディスカッション】

YouTube

【グループディスカッション 対策】GDであるあるなシチュエーションとその対策

https://www.youtube.com/watch?v=RHuAlDKVFqY

【おまたせしました!!】グループディスカッション(GD)対策完全版!

https://www.youtube.com/watch?v=K27KggcJwww

自分は学生団体の運営とかで何だかんだ毎週ミーティングをやるので、それを再現している感じが強かった。あとは高校の時の生徒会の定例会のこととかも思い出していた。

自分が受けたものはケース面接をみんなでやる、みたいなものが多かったので、前提確認→構造化→問題洗い出し→施策提案→発表という流れは全員把握していて、最初にその流れを確認はしたけれど、その方向はみんな理解した上で進んでいくような気がした。

自分が得意なこと、役割とかをきちんと把握しておくと良いと思う。自分は議事録を取るのが今までのあるあるだったので、それを活かした感があった。

あと見てくれている会社さんはすごく細かいところまで見てくれている(どんなことを言いどんなことをやったのか)ので、やっておくと良いかな?と思ったことは余さずやっておくべきだと思うし、逆に付け焼き刃だとどうしようもないところもあるだろうな〜と思った。

【ケース面接/フェルミ推定

・東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート:https://amzn.to/3A7TlM8

・現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート:https://amzn.to/3fXNK48

・Case Coach:https://casecoach.com/

自分はフェルミを含むケースにはほぼ当たらなかったのだけれど、同じ会社を受けた人でフェルミを含む系(x%売上を伸ばしてください、とか)の問題が出た人や、フェルミだけの面接を受けた人もいたので、対策はしておくべきなんだろうなと思う。フェルミ推定、結局全然得意になれなかった。別にケース面接も得意になったわけじゃないんだけど、色々対策はしたなあ。と言う感じ。

 

【終わりに】

ケース面接とかは会社や業界ごとに少し特徴がある感じがしたので、できるなら就職コンサルの人に付き合っていただいて練習してもらえるとベストだと思う。あとケース面接を使う業界ってある程度限られているけれど、その業界に属すからと言って必ず使うわけではないのもその逆もあるのも意外と面白いなと思う。当たり前のことを言うな。

会社によっても業界によってもケースの方向性とかみているものも違う気がしたし、業種によっても違ってくる部分があるので、なかなか一概に言えることってないのかもしれない。人間はそうやって物事の全体像を掴めないまま死んでいくんだろうな、と思う。

英国大生、就活をする #6【Webテスト対策編】

英国大生、就活をする #6【Webテスト対策編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

概論

対策したテスト形式:

・玉手箱(ウェブテスト)

・CAB/GAB(ウェブテスト)

・SPI(ウェブテスト)

・SPI(テストセンター)

・TG-WEB(ウェブ)

ちなみに完全に英語のウェブテストもインターン用にいくつか受けましたが、これはもうテストの最初にある「練習用」みたいなのだけでどうにかしました。一次は通ったので大丈夫でしょう…知りませんけど…

参考書とテスト形式の対応がちょっとトリッキーなのでいつも混乱していました。

参考書:全てSPIノートの会「これが本当の〜」シリーズで対策

Tips部分と練習問題が適度に入っているので、該当部分をカバーすればまあ対策した気持ちにはなれた。演習用の問題を買おうかと思ったけれど、5種類も対策してるのにそれぞれ問題を買っていたら時間がないよ。お金も(ウェブテストの対策をするためにバイトをしているのではないので)。

ちなみに全てKindleがあるけれど、自分はAmazonで物理の本を買って日本から空輸しました。Kindleだと書き込めないので不便だな〜と思って。Amazon経由で買うとGlobal Expressで買っても£20くらいで全て送ってくれるので、スーツケースに詰めて運ぶよりずっと手間もお金もかからないような気がします。本はAmazon.jpで買ってイギリスに送ろう。

あ、でも全部最初に買うと大変なので、玉手箱かSPIの対策書を買って手許においておいて(この二つは使われる頻度が高いので)、そこについている「ウェブテストの見分け方」と「参考書の対応表」を参考に必要なのを買い足したら良いと思う。ウェブテストを全部対策してからESを送ろうとすると、無限にウェブテストを対策しないといけなくなるので(本当に無限だ)、特に忙しい方々は「手許に一冊買っておく→ESを余裕を持って出す→ウェブテストのリンクが送られてくる→種別を確認する→3日くらいで対策する(必要なら参考書を買う)→受験する」でもどうにかなるんじゃないかと思う。

最悪なアドバイスだな。

電卓:関数電卓を買った方がやりやすい

テストを受ける数日前になって手許に電卓がない(いつもiPadのアプリでやっていた)ことに気がついて、Robert Dyasで唯一売っていたカシオの関数電卓を買ったのですが、これ使いやすい。具体的にいうと、

①()を使える:特に玉手箱のような速度重視の計算問題において、小数の問題をそのまま打ち込めるのは楽

②分数をそのまま使える:特に玉手箱のような速度重視の計算問題において、分数をそのまま計算できる(少数に落とし込めない)のは便利だった

③式の過程が見える:「あ〜〜〜計算の答えが選択肢にない!」という時にすぐに修正できて便利

ので、これから電卓買う人とか、イギリスに引っ越してきてから電卓ないことに気がついた人は、ちょっと高いけれど(2時間分の時給くらいだし…そう思うとたっけ!)関数電卓を買おう。てか玉手箱に対して関数電卓が便利なだけか。すまぬ、主語を大きくしました。

https://www.robertdyas.co.uk/casio-fx-83gtx-calculator-black

・自分は時間が無かったのと始めたのが遅かったので(大学1年と2年の間の9月から10月、11月のBCFに向けてだったので)、全てのテストに2日ずつくらいしか対策の時間をかけられなかった(頭痛がした)。本当は1ヶ月くらいかけて5種類できたらよかったなと思う。

●その他

玉手箱とCAB/GABの暗号を混ぜて出題してきたところがあった。書類&ウェブテストは無条件通過の条件の下で受験したので結果はわからないが、その時は玉手箱しか対策していなかったのでボロクソだったと思う。普通にトラウマ。ウェブテストを受ける前に混合型じゃないかも(OneCareerとかで)調べておこう。

あと、海外大生向けの選考だと「インターン向け」なのか「本選考向け」の選考に載っているのかがわからなくて、インターンと本選考で違うテストを実施している企業だとどちらを対策していいのかよくわからなかった。テストリンクが送られてきた時に、やっぱり一回なんの形式なのか確認しよう(全ての「これが本当の〜」シリーズに見分け方が書かれているので、一冊玉手箱かSPIの本を最初に手許においておくと便利と言ったのはそういう理由から)。

参考書系

・玉手箱(ウェブテスト)

教本:「これが本当のWebテストだ!(1) 2024年度版 【玉手箱・C-GAB編】」

・英語と文章読解:IELTSで高い点数をとったことがある海外大生の皆さんは、IELTSのReadingを思い出してください。

・図表読解:自分は苦手〜〜〜!ウェブだと画面に書き込めないのもハードルだった。表に書いてある数字を読み取って答えたり、規則性を見つけたりする問題。

・計算:自分にとってはかなりハードルが高い印象。速さと正確さを求める。電卓を早くぶっ叩けるようにするしかない。4を分母とする分数と8を分母とする分数を頭に入れておくと少し楽になることもあるけれど、関数電卓があればどうにかなります。この辺は中学受験の記憶じゃんね……

・性格:TG-Webとかを対策してわかったのだけれど、玉手箱は「企業研究をした上でそれが求める人材像に合うように性格を選ぶ」必要があるのでちょっと大変。先に(もしくは余裕を持って)企業研究しておこう。私はとてもとても胃が痛くなりました。ズキ……

・CAB/GAB(ウェブテスト)

教本:「これが本当のCAB・GABだ! 2024年度版 【Web-CAB・GAB Compact・IMAGES対応】」

Web-CAB・GAB 部分のみやった。

・暗号:玉手箱と混ぜて暗号が出たことがあったのだけど、これは対策なしでは無理!!!!対策しても無理!!!!!HAHAHA!!!!1回しか当たらなかったのでどうにかなりました。何の解決にもなっていない。

・SPI(ウェブテスト)

教本:「これが本当のWebテストだ!(3) 2024年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】」

これが本当のSPI3だ! 2024年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】

教本が2冊あるのは、「これが本当のSPI3だ!(中略)主要3方式」にはテストセンターで受験するタイプとWEBテストで受験するタイプの双方が収録されていて、WEBテストの方が頻度的には高くなるので、演習量を増やすためにウェブ版を含む問題集を後追いで買ったから。わかりにくいよ〜〜〜!!!

・計算:公務員試験の数的処理に似ている(推論の辺りが)。12C4とか思い出しながらやりました。あ、でもTG-WEBの方が公務員試験に似ていたと思います。

・SPI(テストセンター)

これが本当のSPI3だ! 2024年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】

まじで教本のネーミングがわかりづらいな、と思いました。SPIと名のつくテストを受ける時はとりあえず「主要3方式」を買って、その上で、テストセンター・WEBテストのどちらを受けるかによってそれぞれにDedicateされた本を買いたければ買いましょう。

海外大生だからテストセンター受験ないだろ!(ペーパーテストは基本的にないと思って良いと思う、テストセンターは「ウェブテストの実施企業が場所を提供してやっているもの」、ペーパーテストは「採用先の企業に行って受験するもの」、ウェブテストは「自宅からパソコンで受けるもの」)と思っていたら、SPIはテストセンターか自宅監視型しか選べなくて、泣く泣くテストセンターまで行ってで受けたことがありました。

TG-WEB(ウェブ)

これが本当のWEBテストだ!(2) 2024年度版 【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】

・これには標準型(ウェブテスト)・簡易型(ウェブテスト)・テストセンター(テストセンター受験)を収録。これが本当のWEBテストだ!って題打ってテストセンターの内容入ってるの、わからん人いるのでは?私は標準型だけ対策したので、全部はやってない。以下全て標準型について。

・計算:公務員試験の数的処理を簡単にしたバージョン(だからできるとは言っていない)。私は国家公務員総合職試験の対策で数的処理を一通りやった後だったので、あ〜〜〜記憶〜〜と思いながら例題を一通り解いた(具体的には、図形の軌跡・正多面体の辺と頂点の数・展開図とかは解き方を覚えていた、正二十面体の頂点の本数は12本)。だからと言って解けるとは言っていないんですけどね。

・言語:うーん掴みどころがない感じ……。自分は本を読むのが好きなのと、幼き頃から国語という科目が得意なので、「なるほど〜〜」みたいな勢いで解いてしまった。接続詞に着目すると解けるんだと思う。

・英語:IELTSより英検に近い。単語とかがちょっと難しいというか、英検っぽいチョイスだなと思った。この1冊だと演習量が足りないかもしれないですが、演習したからなんだ?というところでもある気がする。長文という名前ではあるが、そんなに長文ではないです(そら俺らにとっては長文ではないよな)。

戦略コンサル以外なら通るくらいの点数までしか伸びませんでした。多分。体感一番受けたのTG-Webかもしれない。ウェブテストといえばSPIか玉手箱!と思っていたけれど、海外大生を積極的に取っているような会社さんたちはTG-WEBを採用しがちなのかもしれないですね。

ウェブサイト系

 

ウェブテスト関係で使えるツールを集めたページ。携帯アプリ・ウェブサイト・模試の情報など大抵のことはここに書いてある。

  • 大人塾

SPI、玉手箱、TGーWebの練習問題あり。TG-Webの練習問題あるのってここだけじゃない?そんなことない?

www.otona-juku.com

  • SPI無料学習サイト

saisokuspi.com

などです。あとはTALとか英語版ウェブテスト(スケジュール調整のパズルとかやらされるの)とかマイナーなのもいくつか受けましたが、この辺は対策というより操作方法の慣れかな、と思ったので省きます。

素敵なウェブテストライフをお送りください……さようなら…

英国大生、就活をする #5【業界を絞る編】

英国大生、就活をする #5【業界を絞る編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

【はじめに】

そんなに長くないけれど、業界を絞るまでの道のりを描く。描くけれど、自分自身「ここにするぞ!」と思った業界からは結局離れたし、後悔しないように就活するぞ!と思っていたので色々な業界に出願させてもらった。企業の方にも「どこに出したんですか?」と聞かれた時に、その回答がハイパー★分散していたのは、印象が悪かっただろうなと思う。自分の中では筋が通っていたけれど外からはあんまりわからなかったので、長々説明せざるを得なくなってしまった。思うけど真面目にやってたし、色々なところで認められたということは、私の説明の方法によってどこかでは楽しく生きているのかもしれないな、と漠然とした希望に繋がったところでもあった。同時に、面接の途中でやっぱりここはわたくしと御社の相性がよくないかもしれないです…と思うこともあったので、初めてみないとわからないところもたくさんあるなあと思った。21歳ナノデ…終わった後に友達に「こんなとこ受けてさ…」と話していたら、私が離れた業界はもれなく「絶対合わなそーー!」とツッコミが入ったのでちょっと面白かった。

【やったこと】

  • とりま説明会に出てみる
    • 特に会社説明会よりも合同説明会、という形で分野横断型で企業さんが集まる説明会で印象を持つのが最初だったのかな?と思う。
    • Connect Job、CFNなどで発生することが多い。
    • 話を聞いていると、「こういうことは大事にしたいな〜」とか、「こういうのは嫌だな〜」みたいなイメージを持つことにつながると思う。そこからその業界に進めていくとか。
  • 今度は業種ごとの説明会に行ってみる
    • 商社合同説明会、3Jセミナー(独立行政法人系)など、特にビズリーチキャンパス上で発生することが多かった気がする。
    • 今の時代は全てオンラインで聞けるのでありがたい。
  • 業界研究のページを読む
    • 会社が外れ値なのかその業界あるあるなのかとかを理論づけるイメージで。
  • 行きたい会社についての解像度を上げていく
    • 会社さんによって大事にしていること、輝ける人材や見ている方向があるので。
    • 今の時代ウェブサイトにたいていのことを乗せてくれているので、それはきちんと理解して、自分の志望動機と繋げる。こんなプロジェクトに関わってみたい、までイメージを持っておく必要があるし(そのイメージが持てなかったら志望できない気もするけど)、そのプロジェクトに関する知識はもっとつけておいた方が良かったなというのが私の反省。
    • 同業種で複数社受けた時は、最初の方の会社で「この業界はこういう能力を求めてるんだな」と思った内容は書き留めておいて、次の同業界競合を受けるときの参考にしたりした。なんとなく「こういう能力を求めてるんだろうな〜」みたいなものは、横軸(業界ごと)でも、縦軸(同じ会社の若干異なる別職種)でもぼんやり見えてくるものがあるし、それは無駄にできない。

【情報収集系】

このあたりを見ていました。

リクナビ 業界研究

https://job.rikunabi.com/contents/industry/

マイナビ 業界研究

https://job.mynavi.jp/conts/2023/complete_guide/gyoukai/

四季報

https://amzn.to/3NWl484

・就活の未来

https://shukatsu-mirai.com/categories/industry-research

【おわりに】

業界研究〜!とか書いたけどそんなに書くことがなかった。なかったし結局今ももう一回見直していたり、同じ会社でも業種ごとに仕事の方向性が違ったりすることも多くて、自分ももっとできたことがあったんじゃないかな、と思う部分も多い。

英国大生、就活をする #4【自己分析・ES編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

【はじめに】

まだ火災報知器の検査が来ない。本当に今日来るのだろうか?お腹が空いたのでキャベツを炒めて食べた。最近の主食はキャベツ。安いし。

【自己分析など】

2000字自分史から始めるとやりやすかった。その他、奨学金申請の時に使った応募書類とか、ファンデーションコースに出願した時の志望動機書とかで使った自分史みたいなのを使うのも便利だと思う。

①やったことを書き出す

日本の大企業(ie. 外資のコンサルではない企業など)においては、小学校の時の習い事とか性格とかから遡って聞かれたし、それだけしか聞かない回(アニメみたいな言い方になっちゃったけど)もあった。なので忘れている過去の記憶を掘り起こしておく意味でも、とりあえず「やったこと」みたいな客観的事実を書き出して表にしておくとエピソードになって良いと思う。逆に、やったことを引き出しのようにして書き出しておけば、大抵の質問には「この時のことを話せばいいか〜」みたいに紐付けて話せたので便利だった。

②理由づけみたいなことを考える

で、なんでそれをしたのかな〜とか、何を思って取り組んでいたかな〜みたいな主観的なことを思い出して付け足していく。今思うと別の意味を持っていたり、もしくは当時すごく楽しかったのに今となっては意味がわからないこととかもたくさんあって面白い。あとは面接の途中で会社さんごとにここ興味を引いたな!と思うエピソードが1個くらいあるはずなので、それを膨らませるような形でエピソードを付け足していく(その軸に関連するエピソードを話す)。そのような点においては、いくつかのカテゴリ分けしておくと良いのかもしれない。これは粘り強さエピ、これは協調性エピ、これはリーダーシップエピ、みたいな。一つのエピソードに対して異なる側面を複数認識しておくと便利。

③一貫性を考える

最後にその中で大事にしてたこととか、一貫して興味のあることとか性格とかは何かな〜と考える。明らかに客観的ではないのだけれど、自分がそう思ったらそうだと思うし、自分がそう説明できればそうなんじゃないですか、と思う。そう思っていればその方向に進んでいくと思うし、帰納的に。

○その他

あと、「周りの人からどう評価されることが多いですか」みたいなことはよく聞かれたので、周りの友人とか知り合いとかの評価を思い出せる限り思い出しておくと良いし、自分も言われて嬉しかったこととか励みになったこととかは自分史につっこんでおいた。

人間ってやっぱり他者がいないと生きていけないんだろうな、と思うなどした。そうやってナイーブに生きているんだなあ。

エントリーシート

CFNレジュメから始めるとやりやすいと思う。長々書かせるのはよくあるのがコンサル、面接で聞きたいトピックだけを書かせるところもあれば御社で働きたい理由を書かせるところまで色々だと思うし、何かしらのサービスを使っていればES無条件通過みたいなところも多い。

いかなるCFNキャリアフォーラムでも、その前に必ず「CFNレジュメの書き方!」というセミナーをやるので、参加する予定の一つ前のキャリアフォーラムの前に説明会だけ出ておくと、そこからのんびりレジュメを書けるので良いと思う。例えば11月のボスキャリに向けて、6月の東京サマーの準備セミナーに参加しておく、とか。

進学準備コースは一年で簡単な卒論を書いているので、その点でもエントリーシートで書きやすい部分だと思う。でそれ以外に(別に学業でもいいんだけれど)ガクチカは書いておく。①自身が問題を発見して ②周囲の人間を巻き込みながら(グローバルだとなお良い) ②方法を工夫して ④結論に至った 経験がガクチカ。アルバイトの話とかは会話の糸口に使ったけれど、掘られることは全くなかった。文字通り全く。逆にすんげ〜小さい学生団体でもその話は掘って聞いてくれたし、自分も本当に色々考えながら取り組んでいるところなので話しやすかった。

CFNレジュメを書いておけば、大抵の企業さんのES上での質問に対してはそれを短くしたり長くしたり、もしくは志望動機と関連させたり将来やりたいことと繋げたりできると思います。大抵の場合はCFNレジュメほど長々ESを書かせてくれないので、むしろ削りに削ってESに詰め込む、みたいな使い方をすることが多かった。

【終わりに】

本当は面接の質問の中身と自分の自己分析の繋がりとか、自分が聞かれて自信を持って答えられた質問とか、いつも考えていたのが聞かれて嬉しかった質問とかについて書きたいのだけれど、多分それをしたら企業側から怒られる気がするので控えておく。

けど、自分に対して嫌でも向き合わなかった期間があったことは、きっと今後の将来においてすごく大切だったことなんじゃないかな、と思う。

英国大生、就活をする #3【シンプル事前準備編】

英国大生、就活をする #3【シンプル事前準備編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

【はじめに】

#2まで書いても気分が晴れないし家に来るはずの火災報知器点検は来ないしで昼。

時間が決まっていない予定が苦手である。電話する時とかも「何月何日に電話するからね!」と言ってくれるとめっちゃありがたい。もはやもう拝んでるまである。

【買っておくもの・服系】

  • リクルートスーツ
    • 俺はUNIQLOのジャケットにNEXTのパンツ。イギリスで買うならNEXTが通年でリクルートスーツを売っています。新学期のタイミングだと増えるので、そこで買うのもありだと思います。
  • ワイシャツ
    • ワイシャツはNEXTだと高いので、Primarkで買うと良いでしょう。一枚£10くらい。時期によって売り場が変わりますが、目を皿のようにして探すと1枚くらいは売っています。サイズがないこともあるけど。
    • シンプルな黒い靴というのが意外となくて、自分は日本で買いました。足裏ぺっちゃんこ靴ならイギリスにもありますが、程よいヒールとか程よい厚みみたいなのって意外とないかも。私はヒール大好きなので、ピンヒールとヒールの間みたいな靴でどかどか歩き回っていました。
  • 黒いカバン
    • PrimarkかAccessoriesで買えます。Accessoriesの方がよりシンプルかも。自分はAccessoriesまで行くのが面倒すぎてPrimarkで買いましたが、持ち手にチェーンが付いていたので必死に隠しながらBCFを乗り切りました。バレてたと思うけど。
    • 自立型・A4が入る型・上が閉まる型の3点が揃っていると便利かも。

【買っておくもの・参考書系】

  • ウェブテスト系の参考書
    • #5でもうちょっと書きますが、とりあえず玉手箱かTG-Webかが一冊あると便利だと思います。これは中身(テストの対策)という点においてと、特定のウェブテストを受けるためにはどの参考書がいるのかを特定するところが大変なので、巻頭付録みたいなので特定するのに使うという点において。
  • ケース・フェルミ系の参考書
    • Kidleでいい人はKidleでいいと思います。私はKidleで買ってやっぱり電子書籍むり〜と思って物理で買い直しました。外資戦略以外なら、大定番の「東大生が…」から始めればいいんじゃないかなあ。知らんけど。
  • 業界四季報
    • 同上。あると便利ですー特にその会社が業界の中で何が強くて、それが自分のやりたいことに合っているかをみる点において。あとシンプルに今のトレンドとかをみるのも面白かった。この会社こんなこともやってるんだ!とか、今教育業界はこんなのがトレンドなんだな!とか。図書館戦争で柴崎さんが読んでいたやつだな〜とか思っていました。

【書類系】

  • 手元にTOEICのスコアがあると便利。
    • 自分は高校生の時に925点を取っていたので(就活で必要だろうな〜と思って取った高校生の自分を褒め称えたい、偉いぞ)それは手元においてありました。途中で証明書を求める会社さんもあるので、原本を手元においておくと便利でしょう。
  • 履歴書(日英)
    • 英語の場合はCVとして、日本語の場合はConnect Jobからテンプレをもらえるのでそれで埋めておくと便利。
    • 履歴書はA3サイズで作成して大学の印刷機で印刷した。
  • 顔写真
    • イギリスで取ろうとするとパスポート・アプリケーションのサイズになってしまうのでどうしたらいいのかわからなくて結局自分の一眼で撮って家で印刷した。けど、日本で撮って持ってこられるならその方がいいと思う。

【終わりに】

就活をしている時って面接のことを考えたり志望動機について考えたりと忙しいけれど、同時に物質面が整っていないと戦いを始められない部分もあると思う。だからこそ、ちょっと日本に帰った時とか、お出かけしたついでにとか、買い揃えておくと便利なのかな、と思う。