都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

UPCでのOnlineな毎日 ②コロナの留学への影響

こんにちは。書き溜め分散投稿編の一部です(ブログってそういうものじゃないでしょ)。文章を書くのが好きなので、時間があったり気分転換したいときにばーーーっと書いて楽しんでいます。この前手で手紙を書いてみたら、漢字を思い出すのに時間がかかってしまって、手でノートを取らないと忘れるものだな、と19年の蓄積の薄さに悲しくなりました。

というわけで今回は、オンラインで授業を受けているUPCHのお話です。 

 UPCHについてはこちらから。 

 1. UPC(UCL)とコロナ(と奨学金)

留学することにしました、と銘打っているブログであるからには、まず大学の話から。私の大学では、8月の時点で「Term1 (9/21-12/16)は全部オンライン、 Term2(1/11-3/26)からはロンドンで対面の授業を行う」と発表していました。

しかしつい先日(1022日?)、「Term2(1/11-3/26)はオンラインで行う」と発表がありました。Term3は追って決定するとのことですが、クラスメイトたちはみんな ①3学期の2ヶ月のためにビザを取らせるとは思えない ②2ヶ月のために寮に住まわせるとは思えない(前例がない)ので3学期もオンラインになるんじゃないの?と言っています。

(2020年11月11日追記)全学部共通で、2学期及び3学期も基本オンラインで、必要に応じて対面で行うという発表

一つありがたかったのは、JASSOの学部学位取得型の奨学金が、コロナ下で渡航しても奨学金の受給対象とすると決定を下したことです。元々、危険度レベルが2以上の国に渡航すると奨学金の支給対象外となるのですが、コロナのために危険度が上がっている場合のみ、必要書類の提出を以って認めてくれるそうです。学費と生活費の大半をいただいていますので、非常にありがたい決断でした。

2. UPCの授業

今年で20年やらなんやらになるというUCLのファウンデーションコース、UPCでは今年初めて年度当初から、そしておそらく年度末まで、オンラインでの授業が行われています。

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時間割を見ると、早くても9時に授業が始まって、14時には終わることがわかります。月曜にあるGABE(Geography and the build envronment、人文地理学)とMEHP(Modern European History and Politics、現代ヨーロッパ史、政治)はこれとは別に2時間ずつくらいの録音されたレクチャーと読み物があります。経済をやっている人はもっと辛いらしいです。

例年の(=オンラインではない)タイムテーブルを公式のページから見ることができますが、講義が録音な分、拘束時間自体は減っていることがわかります。

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 水曜日金曜日の開いている時間はOffice hourといって、教授に質問をしに行ったり、先述の録画された講義に当てたりしています。先生とチャットをしたり、電話で話したりしているのはなんだか不思議な気持ちになります。

加えて、Mentoringー去年の卒業生が勉強のアドバイスやテスト対策の方法などを教えてくれる、Tutorialー毎週自分の担当の英語の先生と20分くらい話す、生活や勉強全般のことなど、というような個人単位で発生するイベントがあります。

Reading weekに入ると、同じクラスの子とオンラインで集まって一緒に勉強したりもしていました。

 

3. 私が思うメリットデメリット

去年を体験していないのであまりわかりませんが、今年5週間授業を受けてみてわかったことをまとめてみます。今年の終わりにはまた変わっているかな。

オンラインのいいところ

・Interactiveじゃないものは全部録画か事前学習(Readingとか)になっているお陰で、講義をただ「聞く」ためだけに投稿したり昼の時間を開けたりしなくていい=余裕のある土日とか授業がいい感じに空いている日とかにできて効率がいい気がする

・朝起きなくていい(家から授業受けられるし朝ごはんもゆっくりメールとか読みながら食べられる)

・毎年かもしれないが、教授陣がメールでの対応とかに寛容で、質問が出たらいつでもメールできる(ので秒速でメールする)

・教科書など重いものを運ばなくていいし下半身履いてればなんでもいい

 

オンラインの悪いところ

・non-native同士のbreakout roomはあんまり機能しない(お互い何言ってるかはっきりしないことがある)のでフラストレーションが溜まる

・相手のインターネット環境によっては、本当に授業が機能しなかったり止まってしまったりする。

・友達はできない。フラットメイトは優しいし、元々友達がいっぱいいるタイプではないのでいいかな、とは思うけど、もったいない感は強い。来年以降学校の寮を出たら友達とシェアハウスするのが主流みたいですが、日本人の友達しかやっぱりできない!

・キャンパスに行かないのに学費は変わらず高いし、納得はできない

・クラスの雰囲気とかがないので1人の人が長々喋ったり、宿題やってきてないのにバレないからいいところだけかっさらったりする人がいる。

・英語力の向上も(進学の核となる目的ではないけど)難しいかも。授業の内容は分かるしreadingもできるしディスカッションにもまあ人間程度には参加できるが、雑談は伸びない……練習が必要。

 

以上、私の偏見にまみれたオンラインとコロナ下での留学についてでした。ちなみに、アジア人だから怖い思いをする、ということは今のところ一切ありません。フラットメイトは6人イギリス出身ですが、「日本から来たの?コロナうまく抑え込んでるんでしょ?みんな法律守しマスクつけるもんね」(香港人も同じ対応にあっていた)というイメージでしたし。

大英博物館の周辺自体、ロンドン大学への留学生や移民の方で国籍混ざり混ざりなので、アジア人を差別していたらキリがないのもあると思います。

このままうまく留学を最大限に活用できることと、友達ができることを祈って!

 

【今日の一枚】

数年前から改修工事を続けているビックベン。カメラを抱えて近くにいくと、バスのガイドツアーを勧めているキャッチのおじさんが写真をとるベストポジションを教えてくれました。ツアーには参加しなかったけど、ありがとうおじさん。

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(Big Ben, 10 Oct 2020)