都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

英国大生、就活をする #1【全体像】

英国大生、就活をする #1【全体像】

【これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。

【前書き】

就職活動がだいたい終わって大学の中休み(Reading Week)です。皆様いかがお過ごしでしょうか?私は中休みやることが山積しているにも関わらず、もうな〜〜んにもやる気にならないので、代わりにこの記事を書いています。多分自分の就活の話を誰かにする前にいろいろな人の真面目な話を聞きまくった結果中に色々溜め込みすぎたからなんじゃないかな、と思って、世界に放出しても許される自分の就活の話をしようと思います。人の話はブログに書けないので……

【注意書き】

(大学受験と同様に)就活というのは各々のスケジュールや考え方、性格にも大きく大きく左右されるものだと思います。ですから、「あくまで私の自分語りを読まされている」とだけ思ってください。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。

自分自身「就活のHow to」みたいな記事とか、インスタグラムの「就活絶対成功するためには!」みたいな投稿は片っ端から非表示にして読みませんでした。今は面接ラッシュが終わったので面白半分で見ていますが、1ヶ月前は見なくてよかったな…と思います。他の人は他の人だからです。なので私の記事も、あくまで「こんな就活する人もいるんだな〜」と思うためだけに読んでいただければと思います。

また、大学進学に対するご相談はEmail等からいつでもご対応いたしますが、就職活動に関するお問い合わせには一切回答を控えさせていただきます。

【全体の日程】

2020年9月 ●ファンデーションコース入学

2020年10月頃〜 ぼんやりと就活エージェントの話を聞き始める

  • 何かインターンをやっておいた方が良いのではないか?という漠然とした不安を感じる
  • この時期にすごい色々なサービスに登録していた

2021年9月 ●ファンデーションコース卒業

2021年4月〜8月 国内NGOインターン

  • インターンと呼ばれるものは、本来学生が主体的に取り組み成果を出せるものであるべきですが、「お手伝い的に仕事をする」タイプのものと「就職活動につながっていて仕事経験の一つとなる」タイプのものに分けられざるを得ない部分があると思います。こちらはどちらかといえば前者に近いもので、自分によりスキルがあれば貢献できたのかなと思うところも多かったものでした。

2021年9月 ●学部コース入学(大学1年目)

2022年1月頃〜 会社説明会等を聞き始める

2022年4月頃〜 なんとなく業界を絞り始める・自己分析などを始める

  • 実際の会社の方にお話を聞いたり、事務所訪問のような形でお話を聞かせてもらったのもこの時期からでした。海外大生にはOBOG訪問の枠組みがないので、その分会社が海外大生向けにお話をしている会に参加したり、知り合いを辿ってお話を聞かせてもらったりしました。
  • 英国で就活はしないぞ!と決めたのもこの辺だったと思います。
  • 自己分析と称して、小学生の時からの自分年表作り・それが持っていた意味・自分の特徴、みたいなものを考えてみました。実際これは面接で聞かれる質問のほとんどの想定質問になっていたので、やってみてよかったなと思います。

2022年8月 シンガポールにいる

  • 夏どこかインターンを探そうかな?と思ったのですが、①インターンの応募時期であったはずのタイミングでコロナ&インフルでぶっ倒れていて応募を逃した(これは言い訳)/ ②夏はシンガポールとサマースクールの手伝いをするつもりだった(これも言い訳ではないか?)

と思ったので諦めました。実はインターンの選考に乗せていただいた会社さんもあったのですが、面接の日程調整がつかずそのまま流れてしまった上にシンガポールと丸かぶりしてしまったという経緯もありました。

2022年9月はじめ頃〜 ボストンキャリアフォーラム(以下BCF)で面接がある会社に応募開始

  • BCFは最終面接の場所としてしかとらえていなかったので(Walk-inする場所としてではなくて)、お仕事したいと思った会社さんでBCFへの出展がある会社さんには応募を開始しました。特に自分は2024年6月卒業予定であり、2022年10月入社が最速なので、ちょうど2年前の2022年10月BCFからが初めて本選考に乗れるタイミングとなりました。
  • 自分の場合は理論的には2025年4月入社でも新卒入社になるし、そのタイミングでしか入社がない会社(独立行政法人など含め)も多いので、2024年6月の東京サマーくらいまでは就活のチャンスがあるととらえていました。

2022年9月 ●学部コース進学(大学2年目)

2022年10月 ハイパー面接月間

  • 大学が始まる直前にウェブテストの大半を受け切って、大学の勉強と並行して面接を繰り返していたという感じでした。体感で一番忙しかったのは10月中ばの2週間で、文字通り睡眠時間が4時間以下でした。大学が始まる前に終わらせることができれば良かったのですが、ウェブテスト以降はBCF直前になるのは仕方がなかったと思います。
  • 自分には周りの大学に知り合いがいたので、彼らとホテルを借りたり飛行機のチケットを買ったりしました。夏シンガポールでお財布がすっからかんになった後再度ハイパー★アルバイトで軍資金が貯まっていたので良かったです。

2022年11月4日ー6日 ボストンキャリアフォーラム

  • 自分は金曜日の15時くらいから会場入り、日曜日の夜にボストンを発ちました。ロンドンに帰国して学生団体系の仕事やらバイトやらをキャッチアップして今に至ります。魂の疲労感が抜けないまま大学の授業が始まろうとしています。

【全体を通して】

一回振り返ってみて、全体を通してよかったところも、悪かったところも勿論ありました。

良かったこと
  • 等身大だったこと。できるだけ嘘をつかず、そのまま言いたいことを言って落ちたり内定をいただいたりしたのかな、という感じでした。「努力してたどり着けるところ(到達可能性がある)」と「大きく見せる(到達可能性がない)」は違うと思っているので、そこを自分で明確に区別してできたのは良かったのかなと思います。
  • 後悔はないこと。悩んでいることはあるけれど、後悔していることは(細かい受け答えや動き方かのミクロなことではなくて、全体の方針とか流れとか姿勢とか)あんまりないのは良かったのかな、と思います。一方で「今後後悔すること」があるかはわからないので、考えなければならないところだなあと思います。
  • 就活の軸があったこと。会社ベースというよりも、「こういうことを達成したい」という青臭いものがあって、それができそうな会社さんを探すことができたという点において、自分にとって信憑性のある就活だったのかなと思います。
  • 大学を犠牲にしなかったこと。やっぱり大学生活をするために英国に来ているからこそ、学校を休んだりおろそかにしたくはなかったし、ほぼしなかった(後から少しだけキャッチアップはしたが、それで済んだ)のは良かったかなと思います。
悪かったこと
  • 中長期戦です。これは悪いところというか良いところでも悪いところでもあります。国内大学の学生はなんとなく3年の夏からインターンからまとめて就活!というイメージがありますが、海外大学生の学生は2年前から入社直前まで、場合によっては入社時期を入社直後の10月から4月にずらしても就職活動をすることができます。つまり、長期化させようと思えばいくらでもさせることが可能であり、早く始めれば始めるほどチャンスが増えると同時に長期化のリスクが増えるのだろうな、と思いました。自分は会社説明会を聞き始めたのが1年前くらいだったとはいえ、すでにかなり消耗していたので、それぞれの性格に合わせて取り組む期間を決められるといいのかなと思いました。
  • もうちょっと御社像をはっきりさせることができたのではないか?と思います。説明会やOBOG訪問だけではなく、みんな大好き業界地図とかも目を通しましたし、IR情報とかも読んではみたけれど、自分の軸と自我が強いからこそ、もっともっと御社の姿をはっきりさせることができたんじゃないかなと思います。一方で自分が置かれた環境で取り敢えず頑張れるタイプの人間なので、これからな部分も多いんだろうなと思います。

終わりに

就職活動というのは、皆さんが違うタイミングで違う分野で頑張るからこそ、あまり周りの人に話せないし、話したくもないものなのかな、と思います。だからこそ、私が大好きな「振り返り」という形で、事実を書き連ねていくことを通して、今の私が奮闘していたことを記録できればなあ、と思います。