都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

番外編:2020年度2回目のロックダウン

番外編:2回目のロックダウン

こんにちは。あけましておめでとうございます。今年はあんまりあけた感じがしませんね。さて、今日は2021年1月7日、東京が緊急事態宣言に入った日かな、と思います(緊急事態宣言の英訳はThe State of Emergencyで、Soft lockdownと説明されていました)。時を同じくして、私が住むイギリスもロックダウンに突入しましたので、フラッと様子をメモしてみたいと思います。

 

1. タイムラインを振り返ろう

何回もロックダウンしたりなんだりを繰り返しているので、一度整頓してみましょう。

2020年10月14日:Tierシステムでの危険度レベルの設定が始まる

・Tier1~3に各地域を区切ることで、地域毎に「集まっていい人数」「移動の可否」「結婚式などの可否」が決められました。

・地域を超えた移動は禁止だったはずです。

2020年11月5日:イギリス全土、ロックダウン開始。

・2020年最初のロックダウンです。2019年の際にはロックダウンが報道された時点で大学が生徒を母国・実家に返していましたが、今年はそのようなこともなく。

・この時はまだ、「感染者が増えているから、クリスマスを家族や愛する人と過ごせるように、今抑えにかかるよ」と言う感じの報道でした。クリスマスって大事なんだなと思った瞬間。

2020年12月3日:イギリス全土、ロックダウンが明ける。

・クリスマスに向けて学生が帰省するので(ハリーポッターをご覧になっていた方は、クリスマスに空っぽになる寮を覚えていらっしゃると思いますが、本当にみんな帰ります)、学生が移動していい期間を設けて、8日ごろまでに移動を完了するような指令が出ました。

・小売店が一瞬開いたので、この間にいっそいで必要な服を買ったり、用事を済ませたりしました。よく考えたら、10日しか開いてなかったのか……

↓この間に、色々な地方で感染が拡大。

2020年12月14日:ロンドン、Tier3へ。

・Tier3になるとほぼほぼロックダウンで、小売店などが閉まります。空いているのは郵便局併設の文具店、持ち帰りのレストラン(Take away)、薬局、スーパーのみになりました。

↓この辺で、感染力が強化された新型ウイルスが発生(日本にも英国からの帰国者が持ち込んだことで報道されていたと思います)。

2020年12月20日:ロンドン、Tier4へ。

・19日の深夜まではTier制度は1~3までしかなかったのが、突然レベル4が作り出されたと同時に、明日からTier4です!!と報道が。フラットメイトと「フェイクニュースか?」としばらく検索しまくりました。

・この時点で、学生の帰省は禁止に。禁止と言いつつも、みんな帰っていたが……移動の前にPCR検査を2回受けることになっているのですが(大学が無料で提供しています)、帰国した後に陽性がわかって、後々濃厚接触者として検査の必要が出た友人などもいて、あんまり機能していないかも……と思いました。

・感染力が強まったウイルスの発生によりイギリスからの入国者が欧州各国で入国を拒否され、ユーロチャンネルの閉鎖でトラックが一時Kentに溜まったりしていました。

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本当に一瞬だが輸入に頼る青物がスーパーから消えた

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スーパーに入れる人数が限られているので長蛇の列ができた

 

Covid-19: 'Serious disruption' feared as Dover halts traffic to France - BBC News

 

2021年1月4日:イギリス全土、2回目のロックダウンへ。

・12月20日からのTier4は12月30日までの継続だったのですが、当然12月30日からも延長され、1月3日の夜にスコットランドがロックダウンを発表、続いてイングランドがロックダウンを発表しました。

・翌日には法制化され、スーパーなどの必需品の買い物、エクササイズ(友人1人まで、いちにち一回まで)、どうしても家を離れないといけない仕事・ボランティアなどの限りなく少ない例外を除いて外出してはいけないことになりました。

・2月の半ばまでは続くそうで、問題はAレベルと言う高校卒業試験兼センター試験が今年も行われなくなったこと。去年も中止になり、成績の付け方が二転三転して問題になったので、今年はどうなるのか…?と言う状況です。

・(もちろんお勧めしませんが、用事があったので)夜少し外に出ると、警察・警備の人以外ほとんど無人です。非常に栄えているCovent Gardenなどもガラッガラでした。

 

2. 困ったこととそうでもないこと

さて、私が9月21日にイギリスについてから基本的に生活は制限されていたのですが、特に困ったこと・そうでもないことをメモしておきます。これが役に立つ日が2度とこないといいな。

①困ったこと

・服 :困る度 ★★★★★

欧州サイズがわからん。通販では買えるのですが、下着のサイズやズボンのサイズなどがこちらではどれくらいなのがわからず、またロックダウンしていなくても試着ができないので勘で買う羽目になりました。ロックダウンする前に・コロナで規制がかかる前に、サイズを把握しましょう←全くだ。

・銀行:困る度 ☆☆☆★★

ついてから放置していたのですが、滑り込みで口座を作成。大学が発行してくれる住所証明で口座を作れるのがHSBCだけだったのですが、本来オンラインで完結するはずの手続きが、大学の住所証明だとその書類を窓口に持っていかないといけず、しかし口座がないとロックダウン中は予約ができない……と言うジレンマ。ロックダウンする前の、Tier3あたりで滑り込んで作れたので、間に合ってよかったなあと言う気持ちです。←国際免許があれば一発でした

・物流:困る度 ☆☆☆☆★

イギリスがEUを2020年12月31日を以って脱退したこともあり、通販なども軒並み「英国への発送が遅れています」とのこと。タイミングも悪かったね……←必要なものはロックダウンの谷間で買い集めましょう

 

②意外と困らないこと

 ・食材:満足度★★★★★

一瞬青物が消えた以外は、本当に何も問題はありませんでした。青物もすぐに回復しました。調べたら、イギリスは食料自給率が63%もあるんですね。

・大学:満足度☆☆☆☆★

オンラインでどうにかなっています。そりゃ大学にフィジカルに通えたら最高だけど、試験もオンラインでやるとのことなので、どうにか……多分、Aレベルの混乱に比べたらマシだと思います。フラットメイトに色々教えてもらったのですが、去年は①政府が見込み成績を出す→②予想よりも数段階低くなって出される→③反乱が起きる→④教員が付けた成績が使われる との流れがあり、大変だったようです。今年は……?

 

また思い出したら書き足すことにしましょう。どうか皆様ご健康でにお過ごしください。

 

 

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家に帰れない哀れな人のために大学がクリスマスのご飯を恵んでくれた