都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

英国大生、就活をする #9(終)【その後編】

【全編を通した注意書き:これらの記事について】

「英国大生、就活をする」では全体を9章に分けて、各々のテーマに対して自分が取り組んでみてわかったこと、考えたこと、もっと良くできたなと思うことを記します。これら一連の記事は読者の皆様にアドバイスを与えるためにも、インパクトを与えるためにも書かれていません。あくまで「そういう人もいるんだな〜」と思って読んでいただければと思います。

さて

ここまで準備について散々書いてきた。全体で9章となってしまったし(元々6章の予定だった)最後のボスキャリについての記事あたりで疲れ果て始めていたけれど、まあ思い出せることは大抵書いた。もうちょっと感情的なことはNoteに書いているけれど、こちらはバチバチに病んでいるのが良くわかる文章なのであまり面白くないと思う。

だから、ボストンキャリアフォーラムの後の話をしよう。翌週が偶然大学の休みの週だったのだけれど、私はその週別件で人の話を聞きすぎて(ありがたいことでもあるのだけれど)パンクして、燃え尽き症候群みたいな気持ちと合わせて布団から起き上がるのがすこぶる面倒状態になっている。起き上がってバイトに入っているのでヨシ。

まず、内定はボストンキャリアフォーラム内で出す会社さんと、終わってから通知する会社さんがある。たとえディナーに誘っていただいたとしても、会社さんによってディナーの位置付けが異なるため、ディナーに参加したからと言っても必ずしも内定が出るとは限らない。これはネットで読んだ情報と、ディナーや就活の中で知り合った人たちと擦り合わせる中で分かったことだ。

終わってから通知する会社さんは、1週間経っても来ていないところも多々ある。そんな一瞬では決められないのだろうな、と思う。

内定が出た後というのは、出たとするならば、ある程度のサポートがある。いつでも人事と話してくださいね!みたいな感じの雰囲気が醸し出され、オファー説明会みたいなものがあったり個別の説明があったりする。

会社さんによって違うが、2ヶ月から半年くらいのオファー受諾期間がある。受諾期間を設けずにボストンキャリアフォーラム内で内定受諾を求められた会社さんもあるにはあったのだが、そちらは大変恐縮ながらお断り申し上げた。その場で他社さんの内定・選考を全て辞退するなら内定を…という慎重な採用も大変理解できるし尊重するべきなのだが、私自身でもその場の30秒ほどで決められる内容ではなかったためだ。これは散々面接をしていただいたのに大変申し訳ない気持ちがあるし、なんならその日3回悪夢に見た。私はすぐに夢に見る。本当にごめんなさい。

日本の就職活動においては内々定という形で秋ごろに出して、6月1日になったら内定を出すのだと思う。が、海外大学の学生は経団連の規制の下にないため、そのまま内定通知書もしくはそれに類するものが来て、いついつまでに承諾してくださいね、ということが書かれている。UCASで出願したことがある人はUCASのOfferのAcceptと同じ制度だ。2年先の内定が出るって、すごい制度だなあと思う。思うし、バイト先の店長は腑に落ちない顔をしていた。

ただ、早期に就活を始めることは、自分にとっては良いことだったと思う。というのは:

①1回落ちても2回戦目に入れる会社さんが多い:1回目のボスキャリで落ちても、例えば一年後の本選考になら乗っても良いですよ、とか、海外大選考で落ちても国内選考にアプライしてもいいですよ、といった会社さんも多かった。この顔見知りになった人事の方ともう1回面接し直すのか、と思うと胃が痛い部分でもあるし自分には向いていないと思うが、チャンスが多くなるのは確かだと思う。1回新卒採用落ちたらもうダメです、というところももちろんあるので、その辺の見極めみたいなのは難しいところだと思う。

②考える時間がある:内定受諾期間がそこそこ先に設けられているので、ほぼ心が決まったようなものでもどうすっぺかな…と一応考える時間があって、それは自分の性格にあっていたと思う。ただ逆に、悩めば悩むほど訳がわからなくなってくるところでもあるので、優柔不断な人には向いていないシステムだと思う。

③大学との兼ね合い:自分は大学3年生(最終年)を卒論に当てたいと思っていて、2年生の今一段落したということはメンタル的にすごく気持ちが楽で、自分の性格にあっている。これからは運転免許証を取ることと卒論を書き上げることだけを考えて1年過ごしたい。

だけど多分、これは人によるところでもあると思う。今が一番忙しくてそれどころではない、という人も、短期決戦が得意です、みたいな人もいると思う。こういうのも、自己分析の末に見えてくるところなのかもしれない。

私は内定承諾期がしばらく先であることを確認した上で、今ぼんやりと過ごしている。ちょうど給料の支払日があったので、ボストンで大打撃を受けたのち回復した銀行口座を眺めたり、ベッドに横たわってぼんやりと音楽を聴いたりしながら、2年後どこで何をしようか決めようとしている。スピーカーで音楽をかけて寝っ転がっていたらいつの間にか寝ていて夜だ。

内定祝いに何か自分に買ってやろうかと思ったが、ボストンでがっつり持って行かれたばかりだったのでまた今後にした。

多分その今度は二度と来ない。