都立高校からイギリスへ

都立高校からイギリスへ

普通の日本人の私が、UCLのファウンデーションコースを経てUKの大学に行くことにしました。

番外編:コロナウイルスとイギリス留学②-1

こんにちは。お元気ですか?(誰に聞いているの?)私は進路について考えすぎて知恵熱が出そうです。と言う訳で、今日は

コロナウイルスと英国留学②-1

として、来年からの留学についてもう一度考える羽目になったことをまとめておきます。最近このブログが私の日記帳みたいになっていますが、まあブログだし。今回はめっちゃ長いので2回に分けます。それでも長いねんて。

 1 変わったことー大学からようやくお知らせがきた

ずっと友達と「大学から連絡がこない〜〜〜」などと言っていましたが、ようやく連絡が来ました。私が認識している限り、英国への進学は以下のようなタイムテーブルを踏むはずでした。

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理想のタイムテーブル

元々CAS(留学するためのビザを英国政府に申請する際に必要な、大学側が発行する個人番号のようなもの)の発行が6月末で、そこから余裕を持ってビザ申請をできるはずが、今のところこうなっていました。ひどい。

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今のところのタイムテーブル

少しずつ周りの大学が来年の予定を出していましたが、UCLのファウンデーションコースもようやく来年の予定を出しました。びっくりしたのは、学部ごとに決定を出してメールを送っていくこと、PhycologyはOnline、EconomicsはCampus-basedなど。

と言う訳で(?)、7月11日に発表されたファウンデーションコースの通達の内容を抜粋しましょう。 

We are writing with an update on the preparations being made to welcome you to UCL and onto the UPC this autumn. The university campus will be open and term will start on 24 September 2020. We look forward to welcoming you to London if you are able to travel.

(中略)

 If you prefer to remain at home in Term 1 and will not be travelling to London, please let us know by emailing (メールアドレス) not later than the 17th July. Please note that all students are expected to join the course in London at the start of Term 2, January 2021.

(CLIE(2020)"UPC First term study arrangements"[email])
皆さんをUCLおよびUPCにお迎えするための用意が進んでいることをおしらせるために本メールをお送りしました。キャンパスは2020年の9月24日に再度オープします[注:UCLキャンパスは3月から閉まっていた]。移動が可能なのであれば、皆さんをキャンパスでお迎えすることを楽しみにしています。(中略)もし1学期は自宅から受講したい、もしくはロンドンに来ることが不可能な場合、7月17日までに大学にご連絡ください。ただし、2021年1月より始まる2学期のはじめには、ロンドンで授業に参加することを求められていることを忘れないでください。

なるほど。要は

・Term1はオンラインでも対面でもOK

・Term2からは必ず渡英しないといけない

どっちかにしておくれよ。連絡をするまでが1週間しかないので急……。

(2020/07/17追記:合格者に届いたメールと同じものがHPにアップロードされました。)

https://www.ucl.ac.uk/languages-international-education/international-preparation-courses/undergraduate-preparatory-certificates-international-foundation-18

 

2 困ったことー色々と考えないといけなくなってきた

大学側からの通達がきたところで、来年渡英するか否かを考える上で問題が発生してきました。主に3つです。

①オンライン授業のクオリティ

1学期目がオンラインになると言うことは、授業も、少人数授業もオンラインになる訳です。果たして、それできちんと勉強できて(理論上はできるだろうけれど)、イギリスの大学に進んだ意味を見出せるのか?と言うことが最大の懸念です。ついでに奨学金を捨てて1学期からイギリスに行ったところで、対面式の授業は何もなくてイギリスでオンラインの授業を受けているだけならば、日本にいてもいいのかな?と思いました。

ここでの問題:1学期、対面式の授業は実施されるのか。

③寮(もしくは家)

過去記事「寮を申し込もう」シリーズ(3部作)でも紹介しましたが、大学およびファウンデーションコースの一年目の寮は、必ず割り当ててもらえることが確約されています。

ほーんじゃあ来年の一月からいけばいいか〜〜と思っていたところ、QandAの最後に衝撃の事実が。

I am an affiliate student who has applied for accommodation. Can I arrive in January 2021 for Term 2 and Term 3 only? 

Yes, but you are required to cancel your current application and re-apply for the 2020/2021 Term 2 and Term 3 sessions only from 28 September onwards. Please note the term dates for this term session will be from 04 January to 26 June 2021 and we cannot guarantee accommodation for this period. 

(UCL(2020)"Cronavirus F&Qs for prospective students"[online] Available at:https://www.ucl.ac.uk/accommodation/coronavirus/prospective-residents-coronavirus-information/coronavirus-faqs-prospective-students )

(質問)私は正規学生ではないUCLの学生[注:UPC学生を含む]で、すでに寮に申し込みをしました。2021年の1月に、2学期および3学期のために到着することは可能ですか。

(回答)可能です。ただし、現在の申し込みは一度キャンセルして、9月28日から開始する2020〜2021年度の2学期・3学期のために再度申し込みをする必要があります。この学期は1月4日から6月26日であることと、この期間に関しては寮の部屋が保証されていないことに注意してください。

うそん。寮にひっかからなかったら、1学期日本から受講したら2学期から宿無しということで。学部Wechatでの主要意見は「ハイドパークで野宿」でしたが、そうはいかないので、やむなく寮ではない民間のアパート探しも並行して始める羽目になりました。よく調べるとUCLの寮も大学からそこそこ遠いものが含まれているので、ネックは金額のみとなりました。

ここでの問題:家を確保できるのか。

 

奨学金との兼ね合い

私は高校の先生の協力をえて、JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)に採用されています。これは日本国政府がお金を出してやっているもので、年間学費250万円および都市ごとに生活費(ロンドンは月11万8000円)を給付してもらえる制度です。コロナウイルスの感染拡大から何回か規約が改定されているのですが、今のところ以下のような規定が設けられています。

【2020 年度新規採用者】

1)留学先が「レベル2」以上であり、日本でオンライン等により留学先大学・機関の学修を開始すること が確認できる場合は、支援開始手続きを行う。 

(JASSO(2020)"【JASSO】海外留学支援制度(学部学位取得型)新型コロナウイルス感染症にかかる奨学金等の取り扱いについて【第3報】"[email])

要は、

 ・渡航先が危険レベル2以上なので日本でオンラインで授業を受ける→支援対象

 ・危険レベル2以上だが渡航して授業を受ける→支援対象外

と言うことです。現状、イギリスは危険レベル3なので、この状態で渡英すると支援対象外になってしまう訳です。どっちにしろ2021年1月には渡英しなくてはいけない訳ですが、果たしてその時までにレベルが下がるのか……?f:id:beshimenia:20200712183017p:plain抜粋:外務省海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/

JASSOに関する予算計画はこんな感じになりますね。

f:id:beshimenia:20200712193332p:plain

ここでの問題:奨学金を取るか、渡英を取るか。

3 とりうる選択肢

さて、以上各種の問題を踏まえて、とりうる選択肢は以下の通りです。 

①9月から12月まで日本、1月から渡英

メリット :JASSOの奨学金が最大限に降りる

デメリット:寮が保証されない・時差と戦いながらオンライン授業を受けねばならない

②9月渡英

メリット :寮が保証される・授業に完全に参加できる(はず)

デメリット:JASSOが降りない

③いっそのこと一年入学を遅らせる(Gap Year)

2020年度の合格を、正当な理由を持って2021年度合格に延期してもらい、もう一年ニート期間を伸ばすことです。この間にフランス語圏に語学留学しようかな?と。ビザは緩くなってきているので、ワーホリなどでも良いかな〜などと思っていました。

メリット :完全な形での授業を受けられる

デメリット:一年後コロナが落ち着いているかわからない・FC→大学進学が難しくなる可能性がある(大学入学を送らせている人もたくさんいるため)

 

 

次回、大学へのお問い合わせについて。乞うご期待……。